「 性( サガ )」ツイスト
作詞・作曲:世良公則
1978年12月21日発売
部屋にいるときはBGM代わりにいつもTVは点けっぱなし、ハナオです。
ついに今晩から「 下町ロケット 」がはじまりますね~。
これまでのシーズンですっかり夢中になってしまいまして、今回もそれ以上にハマる予定です。
もちろん心の中では佃製作所を応援しつつ、一方で一癖も二癖もある敵役たちの不敵な笑いに釣られてこちらもニヤリとしたり。
前作では世良公則演じる貴船教授がまぁ憎々しいかったこと!
……というわけで?、今回のイントロが無い名曲たちは、ツイストの「 性( サガ )」を取り上げます。
「 性( サガ ) 」について
ツイスト4枚目のシングル曲
「 性( サガ ) 」は、ヴォーカルの世良公則が作詞作曲したグループ4枚目のシングル曲です。
前作リリースまでは世良公則とツイストで活動していたグループ名が、この歌からツイストへと変わりました。
この記事では都合上表記をツイストで統一いたします。
ツイストがデビューした1977~1979年までは彼らのロックが歌謡界を席巻していた全盛期でして、シングル5作目まではすべて売上が30万枚を突破していました。
「 性( サガ ) 」はその中では一番売上が少なかったものの、ハナオ個人的にはブルージーテイストのスローロックアレンジに媚びが感じられず、もっとも好きな歌でした。
でも、ハナオが知る限り女性でこの歌が好きだと公言した人には会ったことがありません。
詞が概念的すぎるのかなぁ。
内容が演歌っぽいとも感じました。
ツイストファンの中核となっていた世代の共感は得にくかったのかもしれません。
いや、タイトルがストレートすぎるのが一番の原因かも。
凄く良い曲ですけど、若い女の子が「 この歌が好きです 」と告げるには、ちょっと抵抗があったかもしれません。
多彩なイントロアレンジのツイストの歌たち
前述のデビューから5曲目までを鑑みると、各曲それぞれイントロにかなり工夫が凝らされていることがわかります。
しっとりとしたピアノソロではじまる「 あんたのバラード 」。
煌びやかなギターのコードストロークスタートの「 宿無し 」。
2度のアプローチを伴いながらコードトーンを落ちてくるリードギターが印象的な「 鉄爪( ひきがね ) 」。
イントロそのものが無い「 性( サガ ) 」。
ギターがミュートしたシングルノートを刻む「 燃えろいい女 」。
自分の勉強不足を棚に上げて、当時のハナオはロックとはここまでバラエティに富んだアレンジができるのかと、若干のカルチャーショックを受けたものです。
楽曲について
「 性( サガ ) 」は、キラーフレーズの「 Wow oh Wow oh Wow oh 」からいきなり歌がはじまります。
この「 Wow oh~ 」は合計4回登場しますが、伴奏が全部同じではありません。
「 Wow oh~ 」のシャウトに呼応するようにギター・ベース・ドラム( キーボードは聴き取れません )が一斉にジャン♪と音を合わせるのですが、オープニングの1小節目のジャン♪は4拍目なのに対して2回目と4回目は3拍目に入ってきます。
そして3回目の「 Wow oh~ 」はヴォーカルのみで伴奏は無し。
オープニングのジャン♪がタメのアレンジになっているわけで、これがメッチャ格好良い!!
テンポは68とゆっくりめ、伴奏各楽器の符割も大きくゆったり。
白玉で弾くハモンドオルガンがルーズさを更に醸してこれまた渋い。
間奏は8小節。
前半はストリングスで一旦落ち着かせておいて、残り半分はエフェクトで歪ませた音にグリッサンドやチョーキングを駆使したポルタメントフレーズで聴かせるいわゆる“泣きのギター”ソロ。
速弾きだけが音楽じゃないぞ~。
大人のアレンジに浸れます。
演奏時間3分57秒。
世良公則&ツイスト ベストコレクション
ところで「 下町ロケット 」新シリーズにはもう貴船教授は登場しないのかな?
前作ラストでちょっとだけファンになったのですけど(笑)
?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。