「 筑波山麓合唱団 」デュークエイセス
作詞:永六輔 作曲・編曲:いずみたく
1970年4月発売
フォースとともにあらんことを、ハナオです。
今回のイントロが無い名曲たちは、デュークエイセスの「 筑波山麓合唱団 」を取り上げます。
「 筑波山麓合唱団 」について
「 デュークエイセスと“にほんのうた” 」
「 筑波山麓合唱団 」を歌ったデュークエイセスは、同時期から活躍しているダークダックス、ボニージャックスと同じ男性4人組のコーラスグループです。
デュークエイセスは、1966~1970年にかけて、作詞永六輔さん・作曲いずみたくさんのコンビで“にほんのうた”と呼ばれるご当地ソングシリーズを次々とリリースしておりまして、「 筑波山麓合唱団 」はその茨城県編として作られました。
のちにザ・ドリフターズが歌って有名になった「 いい湯だな 」( 群馬県 )や、“京都~大原三千院~”の出だしで知られる「 女ひとり 」( 京都府 )も同シリーズの作品たちです。
「 マウント筑波のフロッグコーラス 」
この歌の特徴は2つ。
まずは男性4声部による美しい響きのコーラス。
この歌のタイトルを、歌中にあるフレーズから「 筑波山麓男声合唱団 」だと勘違いしている人は結構多くいます。
もうひとつはコミックソングと見紛うばかりの愉快な歌詞。
カエルの鳴き声を各唱和声部に当て嵌め、セカンドテナー = アマガエル、ベース = ガマガエル、バリトン = トノサマガエル、テナー = カジカが次々に登場しては歌い鳴き、最後の全員揃っての大合唱は痛快にして壮観!
ハナオの生家にはこの歌のEPレコードがありまして、子供心に面白くて何度も繰り返し聴いたものです。
いつの間にか盤面にキズがついて、プレイヤーにかけると「コツ……コツ……」と雑音が混じるようになってしまいましたが。
写真の筑波山の麓にあるガマ園まではハナオの自宅から自動車で1時間もかかりませんが、足を運んだことはおろか近寄ったことさえございません。
なぜならば、この世で一番苦手な生き物がカエルだからです( おたまじゃくしを含む )。
………………。
「 ガマはガマでも四六のガマ 」
今回、「 筑波山麓合唱団 」をイントロがない名曲たちにカテゴライズしましたが、実際には音が流れ出してから歌がはじまるまでは18秒もかかり、それまではカエルたちが声出しとピアノのド・ミ・ソ・ドの和音に合わせてピッチチェックをおこなっています。
歌とコーラスを生かすため伴奏は極めてシンプル。
曲前半はウッドベースを含むストリングスのみ。
後半の大合唱でブラシのドラムが加わりますが、ピアノの出番は最初のチューニング部だけ。
弦も音は伸ばさずリズムバッキングのごとき旋律で、とにかくカエルの鳴き声をスポイルさせないアレンジに徹しています。
ぐわっぐわっぐわっ。
演奏時間3分25秒。
デュークエイセス 55周年記念盤
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。