2年前に助けたカメの恩返しをずっと待ち続けているハナオです。
今回の目で見て耳で聞く音楽理論は、Section1「 楽譜と音符を学ぼう」の第10回「 楽譜の上は記号だらけ 」( その2 )です。
「 強弱記号 」
通常は五線譜の下に書かれ、その部位の音の強さを指定します。
イタリア語の略号で示しますが、強さ弱さは「 速度標語 」同様感覚的なものです。
「 個々の音あるいはまとまった部分に付けられる強弱記号 」
一覧表にまとめてみました。
某ロックバンドの代表曲のタイトルに使われたり、比較的耳に馴染みのある記号が多いと思います。
「 個々の音に付けられる強弱記号 」
.
上記のうち、「 アクセント 」のみ音符の上に表記されます。
2種類のアクセントは「 Λ 」の方が、「 > 」よりも心持ち強く短く演奏されることが多いようです。
「 まとまった部分に付けられる強弱記号 」
.
「 デクレッシェンド 」と「 ディミニュエンド 」を別の意味と捉える見方もありますが、ハナオに言わせりゃおんなじです。
「 反復記号 」
小節や音程・符割り、演奏法などが繰り返される場合、記譜を省略する目的で「 反復記号 」が使われます。
「 小節線による反復 」
.
「 リピートマーク 」
.
小節の「 縦線 」部に記され、点がある内側に挟まれた部位を繰り返し演奏する指示記号です。
通常はその部位を2回繰り返します。
画像の青の数字が演奏する小節の順番になります。
「 リピートマーク 」には以下の約束事があります。
①「強起」(「 弱起 = アウフタクト 」が無い)で始まる楽曲の1小節目に戻る場合は、はじまりの「リピートマーク」は記譜しません。
②繰り返す部位の後半が異なるときは、小節上部にカッコ( 括弧 )と番号を付けて演奏の順番を指示します。
③3回以上繰り返すときは、五線の上にテキストにて「 3 times Repeat(×3) 」、「 4 times Repeat(×4) 」のように指示します。
「 略号・標語による反復 」
「 ダ・カーポ 」
「 D.C. 」の略号を五線の下に記譜し、その部分から楽曲の冒頭に戻ることを指示しています。
「 複縦線 」と合わせて用いられます。
「 ダル・セーニョ 」
「 D.S. 」の略号を五線の下に記譜し、その部分から五線の上の記号「 セーニョ 」( 画像参照 )が付いている小節まで戻ることを指示しています。
略号と記号、どちらも「 複縦線 」を合わせて用います。
「 ビス 」
「 bis 」の標語と範囲指定の線で反復の場所を指定します。
1~4小節ほどの短い部分で用いられます。
「 反復記号と記号・標語の併用による反復 」
「 アル・フィーネ 」
五線の下の「 D.C. 」や「 D.S. 」と一緒に(al Fine)の標語で記譜され、終始記号「 Fine 」の部位で楽曲が終了します。
「 アル・コーダ 」
五線の下の「 D.C. 」や「 D.S. 」と一緒に(al Coda)の標語で記譜され、戻った後は「 コーダ 」の指示に従って進行します。
「 コーダ 」は、五線の上に特有のマークが記譜され、一度目の演奏ではスルーしてそのまま先の小節に進み、「 ダ・カーポ 」や「 ダル・セーニョ 」で戻ってきた二度目の演奏で指示に従ってもうひとつの「 コーダ 」マークまで飛びます。
2年前のある夏の日、運転中に公道の真ん中で歩を進める陸ガメを見つけました。
放っておくと車に轢かれてしまうかもしれないので、道脇にある田んぼの中に戻してあげたのですが、なかなか竜宮城に連れていってくれません。
でも、よく考えたら陸ガメでは乙姫様の知り合いではないかもしれないし、そもそもせっかく這い上がった田んぼに力づくで戻されて怒っているのかもしれません。
お礼は無理かなぁ……。
次回の目で見て耳で聴く音楽理論は、Section1「 楽譜と音符を学ぼう 」の第11回「 楽譜の上は記号だらけ 」( その3 )です。
最後までお読みいただきありがとうございました。