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「 博物館 」さだまさし

「 博物館 」さだまさし
作詩・作曲:さだまさし 編曲:服部克久
アルバム「 印象派 」1980年10月10日発売

 

スマホの時計が53分からいきなり55分に飛んでビックリ、ハナオです。

 

今回のイントロが無い名曲たちは、さだまさしの「 博物館 」を取り上げます。

 

 

 

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「 博物館 」について 

アルバム「 印象派 」の収録曲

「 博物館 」はさだまさしがソロアーティストとなって5枚目のアルバム「 印象派 」の最終曲としてクレジットされています。

 

さだまさしは単楽器の演奏から徐々に盛り上がっていく展開の歌が数多く、「 博物館 」もピアノの4分音符ブロックコードバッキングに載せて淡々と歌がはじまっています。

 

曲調はメジャー調ながら重々しく、さながら現代版バロック音楽のごとし。

 

一転、エンディングで流麗なストリングスと松原正樹の聴かせるギターソロで華やかに雰囲気を盛り上げてフェードアウトしていきます。

 

松原正樹は大好きなギタリストでもあります

 

正統派のポップ&フォークミュージックの曲ですが、「 印象派 」にはひと癖ある歌が多かったがゆえ、さだまさしは計算してこの歌を最後に持ってきたのではないですかね?

 

ハナオは「 博物館 」はコンセプトにしっかり箍(たが)を打ち込む役目を担った歌だと感じました。

 

読み解くには難しい歌詞

歌詞の概要は、人生の記憶や思い出シーンひとつひとつをそれぞれ博物館の部屋に例えた内容となっていますが、対象は歌い手本人ではなく、得体のしれない第三者。

 

友人なのか恋人なのか身内なのか……判然としません。

 

その辺は聴く側に判断を委ねる策略なのかもしれませんが、第三者の物語である事実が歌の最後まで聞かないとわからないところが焦点ボケの原因となってしまっているかな~、ちょっと残念です。

 

「博物館」はストーリーとして言葉をなぞるのではなく、さだまさし一流の語彙使いを楽しむ歌として割り切っ聴いた方がよろしいかと存じます。

 

 

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コード進行の特長

歌部分のコードは C → Cmaj7 や A7sus4 → A7 や Dm → Dm7 のように半音階進行を用いて疑似クリシェを用いたり、サビのF → Em → Dm → C → G のダイヤトニックコードのキメを2回繰り返したりと下降していく音の変化に対応させています。

 

間奏はⅡ → Ⅴ を基調としたコードを展開、そしてエンディグは4度上へと転調となかなか凝ったアレンジメントを施しています。

 

基礎的なコードプログレッションを学ぶにはなかなか良い教材曲になると思われます。

 

ギターやピアノ初心者の方は是非コピーしてみてください

 

編曲は服部克久

さだまさしのアルバムは、前作「 夢供養 」までは渡邊俊幸が、この「 印象派 」と次作「 うつろい 」は服部克久が編曲を担当しています。

 

印象派 プライス・ダウン・リイシュー盤


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服部克久は弦の人、のイメージが強かったので「 印象派 」を初めて聴いたときにはそれまでのまさしワールドとの相違感が思ったほど感じられず意外でした。

 

もっとも、さだまさし自身が元より弦のアレンジに強いこだわりを持つミュージシャンなゆえもあると思われます。

 

でも服部克久は「 光速エスパー 」や「 ママとあそぼう!ピンポンパン 」のテーマ曲をも手掛けた方でありますけどね~。

 

喩えが古すぎ!年齢がバレる~~。

 

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。