「 固定観念は敵である 」
最近は自信満々で道に迷うことが増えてきました、ハナオです。
バンド活動に青春を燃やしている皆さん、日々オタマジャクシと格闘していますか!?
今日は音楽にまつわる間違った常識や思い込みから、嘘の度合を判定してみたいと思います。
数字が高い方が、より嘘のパーセンテージが大きいということです。
あくまでも個人的な見解ですが、今までの音楽人生・バンドライフから学んだ生きた経験です。
気が向いたら信用してください
「 音楽の嘘・本当を検証 」
指が短い人は楽器の演奏に向かない
嘘度判定 80%
指が短いと決められた音を決められたフォームで弾くのに難儀することはあります。
スパンの広いギターのバレーコードとか、ピアノでオクターブ超えのスプリットを片手で押さえるなど。
でも、一流と呼ばれる有名ミュージシャンがみんな指が長いかというとそんなことありませんし、実際ハナオも女の子と比べてやっと勝つくらいの手の大きさで6弦ベースを弾き、周りからは一応テクニシャン扱いしてもらっております。
今まで「 自分は手が小さいから 」のフレーズは数えられないくらい聞いてきましたけど、「 だから弾けません 」に結びついたケースはゼロです。
要するに発言の主たちは「 でも頑張って練習して苦労して弾いてるんだぜ、オレって凄いだろ 」の自慢の前振りでフレーズを使っているだけでした。
ドカベンの殿馬一人はピアノを弾くために指の股を切り開いていましたが、そこまでせずとも努力と工夫でカバーはできます。
子供にモーツァルトを聞かせると頭が良くなる
嘘度 90%
1991年に唱えられたこの説は、1993年のアメリカに於いて検証実験がおこなわれました。
被験者を2グループに分け、片方にのみモーツァルトを聴かせ、空間認識テストをおこなったところ成績に差が出たというものです。
ところがこの実験、平等な環境のもと異なる複数の条件で実施されたものではありませんでした。
わかりやすく言いかえれば、その辺からかき集めてきた裸足とヒノキ下駄を履いた人たちを短距離競争させ、下駄組にたまたま足の速い人がいたせいで「 ヒノキには足を速くする効果がある 」と訴えているようなものです。
しかも裸足グループは灼熱のアスファルトの上を走ると言うオマケ付き!
こんなので証明できたって言えます?
そしてこともあろうかこの結果が科学雑誌「 ネイチャー 」に掲載されてしまったがゆえ、マスコミが面白がって飛びついてしまったのです。
のちに実験した本人たちが何度もこの説の誤解を否定しましたが、せっかくの面白いネタを手にした連中は聞く耳なんか持ちません。
挙句の果てはこれを商売につなげて大儲けする輩まで出現し、その結果後世にいたるまで間違った認識のまま多くの人に信じられてきました。
近年やっと多くの権威が種々の研究を経て、改めてモーツァルト効果が存在しないことを発表していますが、それでもまだこの説が正しいと思い込んでいる人は相当数いるようですね。
絶対音感は大人になってからでは習得できない
嘘度 10%
ハナオはいままで絶対音感を持つと公言する人に何人も会ってきました。
彼らは2つのグループに分けられ、ひとつは幼少期よりピアノやバイオリン、エレクトーンなどを習う過程で自然と身に着いた仮面ライダーアマゾンオメガタイプ。
もうひとつは、物心ついてから = 主に思春期や成人してバンドプレイをきっかけに努力で身に着けた仮面ライダーアマゾンアルファタイプ。
絶対音感を持たないハナオから見て、アマゾンオメガの音程認識能力はほとんど魔法の世界で、ポロンと音が鳴った瞬間に五線譜のどこに載るべき音かを条件反射のように答えています。
「 どうしてそんなことがわかるのか? 」の質問を何度も繰り返し投げかけましたが、こちらが納得できる明確な回答は得られていません。
彼らにとって音程の認識は、呼吸やまばたきと同じ、体が自然に感知する行為なのです。
対してアマゾンアルファが言い張る自身の絶対音感は、残念ながら性能の良い相対音感の域を出ません。
彼らは鍛錬によってある音程を「 記憶 」として覚え込み、耳から入ってきた音のピッチと比べてどの音であるのかを判断しています。
通常、相対音感とは、同時もしくは続けて鳴るそれぞれの音の高低を聞き分ける行為を言いますが、鳴っているのが単音であっても「記憶」データを比べている時点で絶対音感とは呼べません。
出会ってきた多くのアマゾンアルファの中に、音程判断の正確さ・速度・安定度の3項目に於いて、絶対音感を体得しているなと思えた対象は皆無です。
ギターだったら音叉無しでチューニングができる友人はいましたけど、本人いわく「 こういうのは大道芸 」であって、ハナオもアマゾンオメガとはまったく別だと思います。
よく言われる「 絶対音感は3才までしか身に付かない 」というまやかしみたいな文言は、結構的を得ているようですね。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。