来春はれて高校を卒業(予定)する姪っ子はディズニー大好き女子。
暇と金さえあれば足繁くパークに通っていますが、近頃は卒業後にパスポート料金が中人(高校生まで)から大人へと値段が上がってしまうことへの憂いをよく漏らしています。
そっか、6500円から7500円へと1000円のアップだものね、ペーペーの社会人1年生では痛かろう。
では、そんな姪っ子ちゃんに問題です。
「 今から36年前、開演当初の東京ディズニーランドのパスポートの料金っていくらだったと思う? 」
姪「 え~っ!……5000円くらい? 」
そりゃキミが生まれた年のチケット料金ですがな。
正解が3900円だと知って驚いていましたけど、まさか2倍になる日がこんなに早くるとは思ってもみなかったハナオも改めてびっくりです。
消費税率がアップしているから仕方が無いとか、本国ディズニーパークに比べればまだ安いとか言われても納得いたしかねます、マジで。
しかし、時代は昭和から平成そして令和へと移り変わり、実際のところ生活水準に照らし合わせて考えるとこのチケット料金の値上げは妥当な処置なのかもしれません。
どうなんだろ?
そこで、価格推移の比較対称として定番の大卒初任給を持ち出して見比べてみることにしました。
感じるとおりの割高なのでしょうか?
それとも実は割安なのでしょうか?
東京ディズニーランド入園料(パスポート)の値上げと価格推移
まずは、東京ディズニーランドの大人1デーパスポートの価格推移からご覧ください。
入園料金の改定はトータルで12回おこなわれています。
うち4回が消費税導入と税率のアップにシンクロしており、嫌な言い方をすれば大義名分が通る値上げです。
また、2001年は東京ディズニーシーがオープンしており、前年にはイクスピアリもお披露目され同年にはディズニーリゾートラインが開通などお祭り騒ぎのどさくさに乗じてチケットを値上げしています。
それらを除いてチケット料金は、ほぼ4年から5年スパンで見直しされており、次項の大卒初任給の上昇と比較して致し方ないところがあるわけです。
ところが表の中でひときわ目立つ、まるで不整脈のごとき値上げラッシュが2014~2016年に起こっています。
3年間で毎年の3度、合計して一気に1200円もの料金増額がありました。
ゲスト諸氏はみんなブーブー、ディズニーファンはネットで騒然。
口を揃えて、もう気軽にインパークできない、今までのようには遊びにいけないとさすがに反旗を翻した……かのように思えました。
ところがどっこい!
客足は減るどころか毎年総入園者数を更新し、ここで詳しくは論いませんが運営側の思惑どおりに事は運んでしまったのです。
筋金入りのドケチのハナオは舞浜地区に近づく機会が激減しましたが……。
TDLチケット代と大卒初任給との比較
ではここに、大卒初任給(男性)の推移のデータを被せて表にしてみます。
大卒初任給は、厚生労働省賃金構造基本統計調査より出典しています。
表一番右の「 割合 」とは、給料に占めるパスポート料金の割合、つまり一回インパークすると一ヶ月分の給料の何パーセントを使うか?という数値のことです。
東京ディズニーランド開園3年目の1985年頃からバブルが始まり、大卒の初任給もグングン上がって生活が豊かになっていました。
それに伴ってパスポート料金の占有率もどんどん下がり、一時期は0.25%に収まっています。
ところが、バブルが弾けた後のパスポート値上げから急激に角度を増し、現在は0.35%にも達しています。
TDL開園以来の36年で大卒初任給1.6倍に対し、チケットは1.9倍もアップしていたのです。
夢と魔法の王国の入園料はどんどん割高になっていた
やはり感じていたとおり、開園当初に比べて1デーパスポート料金はしっかり割高になっていました。
数字は嘘をつきません。
チケット料金の値上げがすべて悪いと言い切るわけではありませんし、婉曲的に恩恵が無いこともありません。
とはいえ、入園料の値上げがダイレクトにゲストの懐に響いてくるのは紛れもない事実です。
いずれ駐車料金をはじめ、園内で売っているグッズ・ポップコーンやチュロスに至るまで値上げ率の比較をおこなってみようかと意地になる反面、重箱の隅を楊枝で突いて自らディズニー愛をスポイルすることに何のメリットがあるのか?と自問自答もしています。
?
ハナオの本心を申しますと、チケット料金の値上げ分がキャストさんの給料アップにつながるのであればそれも良しかなと……。
なんだかんだ言っても夢と魔法の王国は、遊びに行くのもお金を落とすのも楽しいしですしね(笑)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。