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「 あなたの番です 」菜奈の死を予測させなかった演出の妙

放映当日の日曜・翌日の月曜のみならず、火曜から土曜まで日本中がザワつくようになってしまった「 あなたの番です 」

 

www.ntv.co.jp

 

ネットの名探偵諸氏は犯人捜しや反撃編での展開予想に余念がないようですけど、みんな菜奈ちゃんのこともう忘れちゃったのかい?(泣)

 

ところで、事前に菜奈ちゃんの悲劇を予想していた人はほとんどいませんでした。

 

もし的中させていたとすれば、それはただの当てずっぽか、へそ曲がりの天邪鬼か、L(エル)の後継者になれるほどの推理力の持ち主でしょう。

 

でも、なぜ菜奈ちゃんの死は予測できなかったのか?

 

その理由を探ってみました。

 

 

 

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不吉な予兆は見えていた

「 あなたの番です 」が放送開始前に告知されたとき、このドラマが異例の2クールであることに違和感を覚えた視聴者は多かったはずです。

 

如何なる事情で2クールになったのか?

 

理由としてまず考えられたのは、とにかく登場人物が多いがゆえ。

 

1クールで30人近い人間の絡みを忙しく見せつけられたら、視聴者は振り回されてたまったものではありません。

 

脚本家だって大変だぁ。

 

もう少し掘り下げて裏を読むならば、企画原案があの秋元康先生ですから一筋縄でいくわけがない、きっと1クールと2クール目のつなぎに、なにかとてつもないサプライズを仕掛けてくるとの疑念も生じてきます。

 

サプライズ、どんなのかなぁ……まさか、まさか、ダブル主演の片方の死!

 

と、驚くに能わず、このくらいの爆弾はありそうだと、フツーに考えた視聴者はかなり多かったようです。

 

ハナオもそう思っていたくらいですしね。

 

 

翔太に立った死亡フラグ

もし、主演の片割れが死ぬのなら、それは翔太(田中圭)の方だろうと、ハナオも含むネット推理班の意見は一致していました。

 

そして見事に予測を裏切られてしまったわけですが、今にして思えばこれはドラマ開始当初からずっと仕掛けられていたトラップ=演出にひっかかっていたがゆえだったのです。

 

では、いかにして視聴者にかく思わせたのか?

 

その5つの理由を説明してまいります。

 

その1 主人公クレジットの順番

「 あなたの番です 」公式HPやポスター、PRフォトなどの出演者クレジットは、すべて原田知世さん→田中圭さんの順になっています。

 

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原田知世さんの方が年上ですし、芸能界でのキャリアもありますし、要するにダブル主演と言いつつも、実質原田さんを軸として話が展開するのだろうと視聴者は刷り込まれていました。

 

つまり、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのイケメン人気俳優・田中圭さんにしても「 あなたの番です 」ではあくまでも“二番手”のイメージは拭いきれず、死ぬならコッチの種が植えられてくるわけです。

 

その2 ストーリーテラーの担当

「 あなたの番です 」では、第1話初っ端を除き、各話のオープニングや劇中でのストーリーテラーは、菜奈のモノローグで行われています。

 

前項と同じく、このことによって菜奈の主役感が確たるものになっています。

 

その3 対称的なふたりの性格

理論派で慎重な菜奈、感性で動き情熱に溢れる翔太、この対称的な性格も演出の重要なポイントです。

 

特に交換殺人ゲームの存在を知ってからの翔太の行動はただただ危なっかしく、行く先に落とし穴が掘ってあったら何の疑いも持たず落ちてしまうような、殺人鬼からすれば消すにチョロいターゲットと思わせてくれました。

 

事実第9話では榎本早苗(木村多江)に捕えられ、命の危険にさらされていますし。

 

一方の菜奈は紙とにらめっこばかりのアームチェアディテクティブ担当で、動きが少ないおかげであの細川朝男(野間口徹)でさえ結局何もできませんでした。

 

危険とは縁遠い生き方してるっぽく、突発的な事故にでも遭わない限りは亡くなりそうに見えません。

 

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その4 出番が少ない翔太

「 あなたの番です 」放送開始後、翔太にはかなり早い時期から死亡フラグが立っていました。

 

第3話のときくらいにはあったかなぁ~。

 

原因は、ダブル主演を謳っておきながら、原田知世さんに比べてあまりに少ない田中圭さんの出番

 

圭さんファンから不満の声が多くあがっていました。

 

実際に第3話までの菜奈と翔太の単独出演シーンを計ってみますと……

 

第1話
菜奈 = 21分26秒
翔太 = 1分00秒

 

第2話
菜奈 = 7分42秒
翔太 = 3分34秒

 

第3話
菜奈 = 8分20秒
翔太 = 2分2秒

 

第1~3話までの合計で
菜奈 = 37分28秒
翔太 = 6分36秒

 

なんと翔太の単独出演時間は、菜奈の6分の1!

 

これほどの差があるとは今更ながらビックリ、なるほど圭さんファンが怒るはずだ……。

 

マンション住民会に割く時間が多かったせいもありますが、これではファンでは無くても、「 翔太くん、ひょっとして死んじゃうかも! 」と思っても不思議ではありません。

 

その5 第10話の菜奈の活躍

ハナオがもっとも感心して唸ったのはココ、第1章クライマックスでの演出の巧さ

 

前述のように手塚夫婦ふたりは正反対の性格、特に菜奈の方は良く言えば慎ましやか、悪く言うと個性が見えづらいほど元気が無く、この点に関してはハナオも以前書いた記事で不満を述べています。

 

今にして思えば、これも菜奈の死を予想させないための演出だったのでしょう。

 

主人公ではあっても目立たないように頭を低くして大人しく大人しく……。

 

その代わり翔太の方をぶっ飛んだキャラにしておけば、視聴者の目は必然的に彼へ向きます。

 

あとは、仔細ありげのサブキャラと思わせぶりな謎をバラ撒いておけば、視聴者はそっちの解明に夢中になります。

 

翔太が早苗に拉致られた後の菜奈は、人が変わったかのようなアクティブさを発揮します。

 

暴走彼氏は音信不通で行方不明、推理バディの黒島沙和(西野七瀬)も姿を消して実は吊るされ中、いつの間にやら親友扱いの早苗は犯人第一候補、頼りの警察・神谷将人(浅香航大)は徹底シカト……菜奈は完全に孤立無援です。

 

自分が動かなければ何も解決しない場面で覚醒した菜奈は、翔太と沙和を助け、早苗のハンドミキサー攻撃をかいくぐって、八面六臂の大活躍。

 

見事事件を解決したのでした。

 

視聴者のフラストレーションは一気に解消。

 

よくやった!感動した!

 

こなた翔太の方は、沙和ともども粛清される寸前に救われたと思ったら、総一(荒木飛羽)に4階ベランダからのボディアタックを受けて昏倒ともう散々。

 

死神が周りをウロウロしていた翔太くんに比べて、主人公として面目躍如の菜奈ちゃん

 

そんな菜奈がベッドでハエにたかられるシーンを見せられたら、混乱して当たり前。

 

誰が頭の切り替えができようかというものです。

 

 

かくしてみんな騙された

以前の記事から、度々「ハエ、ハエ」騒いでいるハナオですけど、たとえばハエがたかっていたのが翔太なら(圭さんファンの人、怒らないでね)、驚きつつも「ああ、やっぱり」と思うことでしょう。

 

それがさっきまで獅子奮迅の活躍をしていた菜奈だからこそ、ショックも数倍に跳ね上がったのです。

 

揃いも揃って騙されましたね~。

 

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「 あなたの番です 」反撃編、放送開始が待ち遠しいです。