基本スペックはかなり不器用、ハナオです。
音楽理論用語の多くは、説明に英語・イタリア語などの洋名と日本語の和名の両方が用いられています。
「 インターバル」( 音程 )には、「 ハーモニック・インターバル 」( 和声的音程 )と「 メロディック・インターバル 」( 旋律的音程 )があります。
のように……。
同様にピアノやギターやサックスなどの楽器にも和名があるのをご存じですか?
音楽のトリビアネタとして面白い楽器の和名もしくは当て字の楽器名を画像と新品最安市場価格付きで解説します。
鍵盤楽器
ピアノ
和名「 洋琴 」
ピアノは、鍵盤を押すとその奥にあるハンマーが弦を叩いて音を出す構造で、本体内部にはたくさんの弦が横に並び、まるで寝かされた琴のようになっています。
グランドピアノが「 平台洋琴 」アップライトピアノは「 竪式洋琴 」が和名の説もありますが、これらはおそらく中国語名の「 平台鋼琴 」「 竪式鋼琴 」との混同による勘違いかと思われます。
ただし、「 平台 」「 竪式 」はピアノの形状呼称で使われています。
価格はグランドピアノで200万円~、アップライトピアノが50万円~です。
オルガン
和名「 風琴 」
名前の由来は、空気の圧力によって音を出す仕組みから。
昔懐かしい「 足踏みオルガン 」の正式名称は「 リードオルガン 」です。
今さらリードオルガンの購入を検討する人はなかなかいないと思いますが、最近ツィッターでパイプオルガン付きの家が販売されて話題になりました。
既にリンクは削除されているみたいですが、その価格は1730万円でした。
アコーディオン
和名「 手風琴 」
アコーディオンの和名は、よくクイズの問題になっています。
両手で蛇腹を閉じたり開いたりして空気を送り込んで音を出します。
横森良蔵先生がお亡くなりになってから、とんとTVでは見かけなくなりましたね~。
価格は40万円~、入門編のお手頃価格もあるようです。
弦楽器
ギター
和名「 六弦琴 」
ギターを触ったことがある人なら当たり前のネーミングですが、弦が何本あるか知らない人も結構います。
日本国内の潜在プレイヤー人口は650万人いるそうで、ピアノの400万人を上回ります。
価格はクラシックギター、エレキギター、アコースティックギターとも1万円~。
ベースギター
和名「 四弦琴 」
同じ4弦の楽器でも、擦弦楽器のチェロやコントラバスはこの名前では呼ばれません。
余談ながらハナオの愛器は6弦ベースゆえ、やはりこの和名は使えません……?
価格は1万円~。
リュート
和名「 琉特 」
文字に意味はなく“りゅうと”の当て字読みです。
中世ヨーロッパで隆盛を極めた弦楽器で、日本の琵琶に似た形状をしています。
価格は新品国産物で20~30万円くらいです。
マンドリン
和名「 曼徳林 」
こちらも当て字読みです。
トレモロ奏法でお馴染みの楽器。
マンドリンというと、上の画像のようなボディ背面が半球のボウルバック型を思い浮かべる方が多いと思いますが、背面が平らなフラット型もあります。
価格は1万円~。
バンジョー
和名「 班鳩・班卓 」
同じく当て字の名前です。
カントリー&ウエスタンミュージックには必須の陽気な音色の楽器。
価格3万円~。
バラライカ
和名「 三角琴 」
ロシアの民族楽器で、その名のとおり三角形の胴体をしています。
モーニング娘。の久住小春こと月島きらりのシングル曲タイトルにもこの楽器の名前が使われていました。
価格は7万円~。
バイオリン
和名「 堤琴 」
提は“手で持つ”の意味。
中国の民族楽器胡弓の一種に提琴がありますが、バイオリンとは別の楽器です。
バイオリニストの友人いわく、人気TV番組の「 格付けチェック 」の影響からか愛器の値段を聞かれることが多くなったそうです(笑)
価格は1万円~。
ハープ
和名「 竪琴 」
竹山道雄著「ビルマの竪琴」の竪琴=ハープのことです。
オーケストラ編成で用いられるハープはグランドハープといい弦は47本が一般的です。
12弦のミニハープで価格は2万円~。
管楽器
ハーモニカ
和名「 口風琴 」
画像下のハーモニカはフォークソングでお馴染みのタイプで、広くブルースハープの名前で親しまれていますがこれはホーナーの登録商標。
正式名称はテンホールズ( ダイアトニック )ハーモニカです。
1000円以下のものもあります。
オカリナ
和名「 鳩琴 」
なんで「琴」なのでしょう、「笛」の方を使えば良いのに……。
日本には青森県下川原に焼き物の民具「鳩笛」があり紛らわしいので「鳩琴」にしたのかもしれません。
「鳩」の方は音が鳩の鳴き声に似ているからか、もしくは楽器の形状が鳩の外観っぽいからなのか。
ただし、「オカリナ」とはイタリア語で“小さなガチョウ”の意味なので「鳩」の字をアテるのもピントはずれなのですが。
値段は、プラスチック製だと1000円~。
サキソフォン( サックス )
和名「 金属製曲尺八 」
数年前にTVでこの妙ちくりんな和名が取り上げらえて話題になりましたのでご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
“金属製”の名を冠していますが、サックスは音響原理上で木管楽器に分類されます。
値段は3万円~。
ファゴット
和名「 低音管・低音笛 」
どんな楽器かと申しますと~……えっと、金髪クリクリロングヘアの喜多村来南ちゃんが吹いているヤツ。
「 響け!ユーフォニアム 」のおかげで説明するのが若干楽になりました(笑)
値段は30万円~。
ホルン
和名「 角笛 」
読んで字のごとし、ホルンの起源は狩猟の際連絡に用いられた角笛と言われています。
ホルンが演奏難度MAXの管楽器であることは意外と知られていません。
値段はポケットホルンで6万円~。
クラリネット
和名「 黒管 」
某童謡のおかげで初心者向けと勘違いされている、実は案外敷居が高いシングルリードの木管楽器。
表現の豊かさ、他の楽器との調和性の良さも◎。
値段は1万円~。
オーボエ
和名「 欧巴 」
見た目はちょっと大きなクラリネットの趣きのダブルリード木管楽器。
哀愁を帯びた粘りのある音色が特徴。
値段は5万円~。
打楽器
トライアングル
和名「 三角鉄 」
英語トライアングルとは楽器に限らず三角形そのもののことです。
音を鳴らすのは誰にでもできる反面、音量の調節には熟練の技が要求されます。
値段は数百円~。
タンバリン
和名「 鈴鼓 」
本来のタンバリンはリムと呼ばれる木枠に皮( ヘッド )が張ってある仕様で、カラオケボックスに常備のリムだけのものはモンキータンバリンとして区別されます。
リムに配置されている小型のシンバルはジングルと言います。
値段は1000円以下~。
ティンパニィ
和名「 定音鼓 」
最大の特徴は、太鼓にもかかわらずピッチ( 音程 )が作れること。
通常、オーケストラの打楽器はひとりの奏者がすべて賄いますが、ティンパニィだけは専門の奏者がいます。
上記の特性上ティンパニィを単体で購入することは無く、ほとんどの場合セットで入手します。
4種セットで30万円~。
マリンバ
和名「 馬林巴 」
このマリンバを含む木琴・鉄琴は鍵盤打楽器にカテゴライズされます。
同じ木琴属にビブラフォン、シロフォンがあります。
値段は15万円~。
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上記の値段はあくまで参考価格ですので、実際に購入される場合には値段と仕様、品質をよく検討されますようお願い申し上げます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。