放送開始前ににらんだとおり、ほらご覧なさい人気ドラマになったでしょ!……な「 これは経費で落ちません 」。
最終回までもつれてなんとかくっつくのだろうと思っていたら、こちらの読みは大ハズレでとっととカップルになってしまった森若沙名子( 多部未華子 )と山田太陽( 重岡大毅 )。
第8話でのトピックはそんなふたりのやりとりのシーンで、太陽くんと心がシンクロ激しい共感を覚えました。
元カノに抱きつかれた山田太陽ピンチ!
前回のラストで、大学時代の同級生兼元カノの荒井樹菜( 筧美和子 )に抱きつかれ、その姿を森若さんに目撃されてしまった山田太陽。
前夜に唇を奪われた余波を、“これでもか”というほど引きずりながら浮かれて出社した森若さんがいじましくてホッコリしていたところに、早速現れた恋のライバル。
あれ~、この子、最近他のドラマで覆面被って金属バット振りかざして袴田吉彦を殴ってなかったっけか?……と「 あな番 」ネタ被せたところで、何も解決しません。
ままならぬ恋にやきもきするのは誰しも一緒かと思いきや、恋愛に於いてもイーブンを維持しようと乱れる気持ちを抑えながらバランス調整に腐心するところは、さすが経理の森若さん。
山田太陽は結果元カノのために嘘を重ねて、森若さんの不信感を増大させてしまいます。
太陽ピ~ンチ!
ムカつく行動の原理が意味不明すぎる荒井樹菜
それにしても、つまりは一体何がしたかったのか?さっぱり意味不明な荒井樹菜。
前述のようにまず山田太陽へ「 DVで別れた元カレがいた、こわ~い! 」とLINEを入れて天天コーポレーションまで押しかけ、コアラよろしく抱きつく暴挙。
次に太陽くんに押し付けられた初対面の営業部の先輩・鎌本義和(高橋洋)を、送ってもらったとはいえ部屋まで上げて親密になり、そいでもって呼び方が早速「 よっちゃん♪ 」。
更に、経緯のほどはわかりませんがズケズケと天天キャンペーンガール審査に潜り込み、馬をさっさと営業部長・吉村晃広(角田晃広)に乗り換えて、ついでに寿司屋へご同行。
ほとんど二股同然に、まだ鼻先ににんじんぶらさげてよっちゃん…もとい、鎌本から社外流出厳禁のサンプルノベルティのトートバッグを入手して、とどめにそれをオークション出品でルール無用の転売ヤーちゃん。
もう、やっていることはしっちゃかめっちゃかです。
言うまでもありませんが、この女超ムカつきます。
間違いなく同性にボコられるタイプですが、こんな無法者には男性だって色仕掛けでごまかされない人は大勢います。
ハナオも無論そのひとりです、みくびらないでください!
そもそも、せっかくのダイナマイトボディがさっぱりわからない服ばかり着ているのが意味不明だし、彼女の一番のセールスポイントのボッキュンッボン!も晒さないで猫なで声だけなんて、こういうのが当に“蛇の生殺し”だと言いたいし、若くて美人でスタイルが良いのが重要でいうなれば性格なんてそんなものはどうだって……(以下お聞き苦しいのでフェードアウト)。
ニヤケる山田太陽から男の性(さが)が溢れていた
結果として転売騒動に一役買ってしまった山田太陽。
森若さんが抱いた誤解のすべてが解けたとは思えませんが、ここは力技で押し切ります。
天天コーポレーションの深部“備品室”に森若さんを呼び出した太陽くん。
まずは樹菜がただの後輩ではなく、元カノなことを隠していたと謝ります。
「 でも、今の俺には沙名子さんしかありません( 中略 )わかってくれますよね? 」
ところが、森若さんから返ってきたのは意外な返事でした。
「 わかりません。恥ずかしながら、私には元カレがいません。山田さんが初めてです。 」
太陽くん、嬉しさで打ちふるえながらこっそりガッツポーズ。
わっかる~~~!!
めちゃくちゃ共感、大共感!
「 いいね 」ボタンがあるなら、300回くらい押しまくります。
この部分をレビューしている女性ブロガーさん多いのですけど、同じ視点で書かれている方は皆無です。
そりゃそうだ、男のわがまま丸だしですから、男の性(さが)が溢れています。
「 ( あなたが )初めての人です 」最強のキラーフレーズです。
今の世、女性が生娘であることに価値があるの無いのを論じるのは無頼です。
論旨に値しません。
しかし、ほぼ化石化しているこのフレーズが、森若さんの口から出てくるところが萌えポイントなのです。
正直言うと山田太陽くん、このドラマの中ではあまり好きな登場人物ではありませんでした。
でもこの備品室でのシーンで、彼とハナオの歓喜のシンパシィは完全に一致しました。
山田太陽ルール無用のハグ攻撃!森若さん逃げられず
この後、有頂天の山田太陽くんが繰り出したのが掟破りのベアハッグ = ハグ攻撃。
当然、森若さんは「 やめてください!会社ですよ! 」と諌めますが、太陽くんは「 名前で呼んで欲しいです。そしたらやめます。」と、不条理な条件を提示してハグ継続。
「 山田太陽 」と杓子定規が可愛い森若さん。
もちろん太陽くん納得せず、「 じゃなくて 」。
「 太陽さん 」はい、もうひと押し。
「 太陽くん 」よくできました。
ところが、当の太陽くんは放すどころか更に強く森若さんを抱きしめます。
予想外の約束反故に狼狽える森若さん。
わかる!これもわっかるわ~、太陽くんの気持ち!
アドレナリンMAX状態では、理屈なんかどこへやら放り投げてやっぱり本能のままに赴かないと。
一歩間違うとなんちゃらハラスメントになってしまう危険行為ですが、ここは是非そうするべき!
逃げる術なくもだえる森若さんが死ぬほど可愛く、しつこくリピート再生してしまった同シーンでした。
……ひとりよがりに萌えまくってすみません。
でも面白かった~。
?
あ~、あと2回で終わってしまうのかぁ……。
「 これは経費で落ちません 」のシーズン2が、是非是非放送されますように。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。