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松本ちえこさんの思い出・波乱万丈のバスボン人生と「ぼく」

11月17日、元アイドルで女優の松本ちえこさんがご逝去されました。

 

松本ちえこ

 

死因は大動脈瘤破裂。

 

朝、眠ったままお亡くなりになっている松本さんを娘さんが発見されたそうです。

 

従姉妹を同じ病気、同じ状況で亡くしていることもありますが、青春時代のアイドルとして記憶に残る松本ちえこさん死去の一方は、思ったよりも深く胸に刺さってきました。

 

……痛いなぁ。

 

在りし日の松本ちえこさんを思い出で振り返ります。

 

 

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庶民派アイドルはバスボンのCMでブレイク

松本ちえこさんは素人歌番組の出演がきっかけでスカウトされ、1974年にアイドル歌手として「 ボーイフレンド 」でシングルデビューしました。

 

同じ年デビューのいわゆる同期は女性アイドルに限っても、相本久美子さん、伊藤咲子さん、浅野ゆう子さん、太田裕美さん、木之内みどりさん、シェリーさん、林寛子さん、風吹ジュンさん、リンリン・ランランさんなど錚々たる面々。

 

普通に可愛いけれどもアピールポイントを持たない松本ちえこさんは、デビュー後しばらくは存在が埋もれていました。

 

翌々年の1976年、資生堂の「 クリヤーシャンプー 」のCMに出演。

 

飾らない庶民っぽさが好評を博し、続く「 バスボンシャンプー 」では商品イメージにベストマッチの演出と、その中で口ずさんだ「 バスボンの歌 」が見事にクリティカルヒット!

 

バスボンシャンプーCMソング 「バスボンのうた」松本ちえこ

 

まさに一夜にしてスターに上り詰め、“ちーこブーム”が巻き起こりました。

 

バスボンガール松本ちえこ

 

 

松本ちえこさんの代表曲は「 ぼく 」

CM出演で人気に火が点いた松本ちえこさんは、ただ笑っただけでも泣いてるだけでも喋っているだけでも転んだだけでもファンを萌えさせるトップアイドルになり、同年発売のシングル曲「 恋人試験 」も勢いのままに大ヒットしました。

 

ただ……。

 

ハナオ個人としては、バスボンCMの流れに乗って売れた「 恋人試験 」よりも、次のシングル曲「 ぼく 」の方を彼女の代表曲として推しています。

 

詞も旋律もアレンジも、そして歌唱も松本ちえこさんの声質を存分に生かしていると思うからです。

 

ぼく 高校の今2年生 オレンジが好きで スヌーピーがお気に入り

 

なんと可愛い歌と歌声なのでしょう♪

 

現在でもこの出だしのフレーズを耳にしただけで、胸がキュンキュン締め付けられます。

 

当時は別のアイドルの大ファンだったので、特に松本ちえこさんにどうのこうの思い入れがあったわけでは無いのですが、「 ぼく 」は若かりし頃の初心な少年も、すっかりくたびれた中年オヤジをも、甘酸っぱい気持ちにさせてくれる名曲です。

 

松本ちえこさんの「 ぼく 」は、YouTubeに本人歌唱版が無く、同曲および前出の「 バスボンのうた 」も収録のベスト盤CDも超プレミア価格ですがAmazonで入手可能です。

 

 

 

妊娠疑惑とスキャンダルに閉ざされたアイドル人生

ところが翌1977年、松本ちえこさんに妊娠疑惑が発生。

 

疑惑はスキャンダルから松本さんのプライベートの暴露へと発展し、せっかく花開いたアイドル街道は、あっという間に閉ざされてしまったのです。

 

以降、松本ちえこさんは女優へとシフトし、数々のTVドラマと数本の映画に出演されてきました。

 

しかし、日活ロマンポルノへの出演やヘアヌード写真集は、バスボンガールやトップアイドル時代を知っている身としては、素直に受け入れ難いものがありました。

 

言うに及ばず、職業に貴賤無し、ご本人納得の上で進まれた道に外からとやかく口をはさむのは野暮でしかありません。

 

とは申せ、さすがに「 ぼく 」からの大胆露出はギャップの高低差がありすぎて耳が(以下自粛)

 

耳がキーンとなっている人

 

 

松本ちえこさんのご冥福をお祈り申し上げます

享年60歳。

 

まだまだお若かったのに残念です。

 

そういえばここ10年くらいでしょうか、テレビで顔をお見かけしなくなっていましたので、ひょっとしたらしばらく体調を悪くされていたのかもしれません。

 

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松本ちえこさんのご冥福をお祈り申し上げます。