大相撲秋場所は千秋楽も間近、2横綱1大関が休場の場所にも関わらず、関脇以下平幕の力士の活躍で話題をさらっています。
前回の記事でちょっと相撲について触れたので、今もっとも旬な関取・炎鵬についてとりあげてみます。
炎鵬の第一印象は「 綺麗な顔の力士 」でした
タテにもヨコにもデカイ力士の占有率がどんどん上がっていく角界の中で、ひときわ目立つ小兵の炎鵬関。
なんと身長はハナオより5cmも低い168cm!
相撲取りですから体重はさすがにハナオより○○kg( 社外秘 )重いものの、それでもやはり小さい!
どの取組観てもまさに大人と子供の戦い、こんなんでよー勝てるなぁ。
炎鵬を知ったのは十両に上がってからでしたが、第一印象はもちろん「 いや、ちんこい( 茨城弁でちいさいの意味 )な 」。
そのすぐあとに、「 にしても綺麗な顔立ちしてんなぁ 」でした。
目鼻立ちのパーツひとつひとつが整っていて、それらが行儀よく並んでいる。
ちょうど“デフォルトのアバター”のごとき顔立ちだと思いました。
……こうして並べてみると、言うほど似てもいないか(笑)
炎鵬関、失礼いたしました。
とはいえ、やはり炎鵬関は「 可愛い 」とか「 ハンサム 」という表現よりも、「 綺麗 」の方が相応しいように思えます。
「 可愛い 」だと、もうちょっとコケティッシュで動物顔な印象、今風の「 ハンサム 」は彫りが深めの西洋混血系美男子のイメージです……独断にすぎませんが。
炎鵬と舞の海の決まり手を比較
小柄な炎鵬関は、なにかと近似スペックの舞の海さんと比べられてきています。
NHK大相撲中継のメイン解説者でもある舞の海さんは、この秋場所9日目の東龍との一番で下手まわしを取って潜り込んだ炎鵬に「 ここで足技が欲しいですね 」とおっしゃっていました。
実は、その取組をリアルタイムで観ていたハナオも上記の舞の海さんのコメントより一瞬早く「 ほら、内掛けのチャンスだ、いけ! 」と叫んでいたのです。
結果は投げもひねりも決められぬまま浴びせ倒されて黒星、あ~もったいない!
炎鵬関の引き出しに“足取り”以外の掛け手って無いんですよね~。
同じ小兵力士でも両者の戦法に違いがあることは、それほど目が肥えていない相撲ファンでもわかります。
よし、決まり手から炎鵬・舞の海の比較をしてみましょう。
既に引退した舞の海さんと、幕内上がりたての炎鵬関では条件を揃えることが難しい。
そこで、
・炎鵬関は近々50勝分の決まり手
・舞の海関は十両&幕内の全取組
からのデータになります。
決まり手ごとに色を揃えられれば良かったのですけど、項目が多過ぎるのでそこは手を抜かせていただきました。
あと、舞の海さんの全体の1%未満の決まり手は除外いたしました。
まず目につくのは“下手投げ”。
両者の代名詞的な技ですから決まり手になることもさすがに多いです。
あとは、懐に低く潜り込む取り口からどちらにも“足取り”が見られることが目立つかな。
先述のとおり、足癖の悪さは舞の海さんの圧勝。
“切り返し”“内掛け”“外掛け”で全体の23.3%、約4分の1にも及びます。
対する炎鵬関は「 ひねり王子 」の異名のとおり、ひねり技の決まり手は“かいなひねり”“肩透かし”“上手ひねり”“突き落とし”“巻き落とし”で全体の14.9%。
舞の海さんの“内無双”“下手ひねり”“とったり”の6.6%の2.3倍もあります。
逆に炎鵬関の“足取り”以外の掛け手は十両時代に“内掛け”が1回のみ。
ちなみにこれを決めた相手は、皮肉にも前述の東龍( 2018年九州場所4日目 )というオチがつきます。
炎鵬には華麗な足技をマスターして欲しい
炎鵬関には、立ち合いに相手を飛び越えたり後ろに下がったりのごとし奇天烈な戦術は見られません。
いつでもガツンと真っ向勝負!
ゆえに舞の海さんよりも寄りや押しの決まり手の割合が上になっています。
顔立ち同様に相撲も綺麗に、外連味が無く正々堂々、これが称賛せずにはいられましょうか!?
ただ、相手にとって“なにをするのかわからない”は、小兵力士必須のアドバンテージ、これを使わない手はありません。
“蹴たぐり”とか“かっぱじき”( 決まり手的には“素首落とし”か“はたき込み” )とか、立ち合いの変化は使わずとも、せめて華麗な足技でデカイ相手を刈り倒す様を観てみたいです。
というか、番付が上がって上位と対戦するようになれば、絶対に必要です。
舞の海さん、教えてあげて~。
?
幕内2場所連続勝ち越し目前!
北の富士さんも大ファンな炎鵬関をこれからも応援してまいりましょう。
まとめ
以上、【可愛い?】綺麗な顔の炎鵬は足技も華麗に決めて欲しい【ハンサム?】、についてでした。
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。