打ち身・捻挫・筋肉や節々の痛みなどの緩和に、医薬品のみならず市販品でも便利な湿布薬。
キャプテンアメリカ並みの強靭なボディをお持ちでも無い限り、誰もが一度や二度は使われたことがあると思います。
ところで、湿布には冷たい冷湿布と温かい温湿布があり、いざ使用時患部にどちらを貼ったら良いのか悩むことがあります。
今回はそんなときに一発解決できる妙案と、それを応用した裏技をレクチャーいたします。
冷湿布?温湿布? ズバリ答えは「体に聞く」
冷たい冷湿布と温かい温湿布のどちらを選べば正しいのかの悩みを、一発解決できる妙案があります。
それはズバリ体に聞く。
つまり実際に患部に貼ってみて、心地良く感じる方がそのとき貼るのに正しい湿布ということになります。
何のひねりもない、出来の悪いトンチみたいな答えですが、これは実際に某薬局の店長が教えてくださった方法です。
ハナオはその昔1年ほど都内の薬局で働いておりまして、そのときの上司からのレクチャーなのです。
間違った選択、たとえば本来温湿布を貼るべき部位に冷たい湿布を用いると痛みが増して、自分の体が「 違うよ、こっちじゃないよ 」と教えてくれるわけです。
以来自身も毎回この方法で冷湿布か温湿布かを選択してまいりましたし、知人にアドバイス( 後述 )して感謝されたこともあります。
冷湿布か温湿布のどちらか迷ったときは、実際に貼ってみて体に教えてもらう、これで悩みも簡単一発解決です。
冷湿布?温湿布?これから購入する場合はどちらを選ぶ?
では、薬局やドラッグストアでこれから購入する場合はどうやって冷湿布か温湿布か決めれば良いのでしょうか?
両方とも購入して貼るか、もしくは博打でとりあえずどちらか片方を買ってみて試してみるという手もありますが、いずれにしても要らぬ出費がかさんでしまいます。
こういうケースではちょっとひと手間かけて無駄を省く裏技があります。
前項のやり方を応用します。
前もって自宅にて冷たいタオルなどを患部に当て、しばらく様子を見るのです。
冷やして痛みが緩和すれば冷湿布を、痛みが増したり継続するようなら温湿布を購入すれば良いわけです。
ハナオは保冷剤を濡らしたタオルで包んだ簡易氷嚢を用いています。
注意点として、凍った保冷剤や氷を直接肌に当てると刺激が強すぎますし、当て続けていると凍傷を負うこともありますので注意してください。
冷湿布と温湿布は何が違うのか?
散々論ってまいりましたが、実は冷湿布と温湿布は成分的に大きな違いはありません。
どちらにもメントール・サリチル酸・薄荷油など、肌にひんやり感を与える冷感成分が用いられていまして、温湿布はそこに唐辛子エキスやカプサイシンなどの温感成分がプラスされています。
そもそも冷湿布・温湿布という区分けが、ほぼ薬局やドラッグストアで購入できる第一世代の湿布薬のみに適用され、病院で処方される第二世代の湿布薬は成分や効能自体が異なります。
実は鎮痛消炎剤は第一世代の湿布薬にはほとんど含まれておらず、単に冷やすor温める効果しかありません。
逆に第二世代の湿布薬は鎮痛消炎剤が主成分で冷感・温感成分はまったく含まれていないか、申し訳程度に補填されている程度です。
尚、市販の湿布薬のパッケージに記載されている「 第2類医薬品 」「 第3類医薬品 」は、「 第一世代 」「 第二世代 」区分とはまったく意味が異なり、冷湿布か?温湿布か?ほど気にしなくても良いでしょう。
最初は冷湿布、症状が落ち着いてきたら冷湿布or温湿布
ごく一般的な使い分けとして、症状の出始めで患部が熱を持っているうちは冷湿布を貼り、数日経って症状が落ち着いてきたら冷湿布をそのまま使うか、温湿布に切り替えるかの判断をします。
ただし、温湿布に使われている成分は人体には刺激物となりますので、かぶれやすいなど肌の弱い方は使用に注意してください。
まとめ
上記でも少し触れましたとおり、ある知人はずっと“夏は冷湿布・冬は温湿布”基準で湿布を選んでいましたが、今回の方法を教えて以来「 湿布を貼ったせいでかえって痛みが増した 」感が無くなったそうです(笑)
これは極端な例ですが、実際に的を得た効果的且つ簡単な選択法だと思いますので、悩まれたときは是非お試しください。
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以上、冷たい湿布・温かい湿布 どちらを選ぶか悩んだらこの方法で一発解決!についてでした。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。