中国湖北省武漢市で発生したと思われるコロナウイルスによる新型肺炎の流行が懸念されています。
20日には中国当局の専門家が、遺伝子検査でヒトからヒトへの感染を確認したとの報もあり、日々ネズミ算式に増えていく感謝数に国内外で警戒が強まっています。
日本では神奈川県に住む中国籍の男性の感染報告はありましたが、幸い二次感染者は見つかっていません。
ところで、中国ではもうすぐ春節に入り、およそ30億人の中国民が移動を開始します。
日本はその海外訪問先の人気No.1国で、昨年2019年の2月には70万人超えの中国旅行者が訪日しています。
中国からのお越しは大歓迎で、是非日本の良さを満喫していただきたいと思いますが、それでも時期が時期だけに肺炎が気にならないと言ったらウソになります。
日本政府も関係閣僚会議で水際対策の徹底など図っていますが、個々でも警戒を怠ることなく過ごすとして、そもそも春節とはいつからいつまでなのでしょうか?
中国の春節はいつからいつまで?
中国の旧正月にあたる春節は、1月25日~30日で、25日の前日の24日から連休がはじまります。
今週末の金曜日から来週の木曜日までの1週間ですね。
日本での土日連休は25日・26日の両日。
観光スポットやテーマパークでは、いつも以上に中国からのお客様で賑わいをみせることでしょう。
肺炎予防のみならずインフルエンザも流行中ですから、人の多い場所にお出かけの際には必ずマスクを着用し、うがい・手洗いを励行いたしましょう。
新型肺炎の症状とは?
ところで、ここのところ連日TVやネットのニュースで取り上げられているコロナウイルスによる新型肺炎ですが、具体的にどんな症状が出るのか?風邪やインフルエンザの症状とどう違うのか?といった情報がほとんど流れてきません。
なぜなのでしょう?
発症元の中国当局が詳細な情報を小出しにしていることもありますが、感染者は日本をはじめタイ・韓国、最新の報告ではアメリカにもいるわけですし……。
今現在明らかにされている新型肺炎の症状は、発熱・下痢・のどの痛み・咳・鼻水で、文字で見る限り風邪・インフルエンザと同じです。
もっとも、やはりコロナウイルスが原因のSARS(重症急性呼吸器症候群)およびMERS(中東呼吸器症候群)も症状は同様で、病名としては肺炎に至ります。
ちなみに発病患者のうち死に至った致命率は、SARS(重症急性呼吸器症候群)の9.6%、MERS(中東呼吸器症候群)の34.4%に比べて、新型コロナウイルス肺炎は1.8%とかなり低い数値です。
とはいえ、もちろん油断は禁物です。
ここしばらくは体調に異変を覚えたら、早めに病院の診察を受けるようにしてください。
新型肺炎の潜伏期間は?
もうひとつ気になるのはコロナウイルス新型肺炎に感染してから症状が現れるまでのタイムラグ、つまり潜伏期間。
一見して春節の期間中は元気に思えても、実は既に感染していて症状がまだ出ていないことも考えられます。
ヒトヒト感染でウイルスのキャリアとなって、それがわからずに過ごしてしまう恐れもあり、甚だ不安です。
実のところまだ新型肺炎の潜伏期間はわかっていないようです。
前出のSARS(重症急性呼吸器症候群)・MERS(中東呼吸器症候群)がどちらも2週間程度の潜伏期間でしたので、新型肺炎も同等の潜伏期間であると考えられています。
まとめ
以上、まとめますと……
・中国の春節は、1月25日~30日だが、連休は24日からはじまる。
・新型肺炎の症状は、発熱・下痢・のどの痛み・咳・鼻水。
・新型肺炎の潜伏期間は、過去の例から2週間程度と考えられる。
?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。