いよいよ今週末、というか明日12日(土)、日本を猛烈な強さの台風19号が直撃します。
予想される瞬間最大風速はなんと70m!
気象庁は3日前に異例の会見を開いて注意を喚起し、報道番組では国営・民放・Web揃って朝から晩まで大騒ぎ。
某お天気キャスターは「 何が起こるか予測不能 」と言っていましたが、脅かしでは無く真に迫っています。
にも関わらず、結構のんびりことを構えている人がまだ多く、ハナオがフォローしている音楽関係のYouTuberのMさん(仮名・女性)は外出する気満々らしく、呑気につぶやいているのには驚かされました。
一体彼女が何を考えているのかは知る由もありませんが、猛烈な台風の最中におでかけするMさんに何が起こるのか?
着目点が多過ぎるので今回は天候のみに絞り、呆れ半分に考察してみました。
台風19号風速70mの恐怖
まずは、風のお話から。
冒頭のウェザーニュースの画像をご覧いただければおわかりのとおり、台風の中心付近の最大風速は55m、瞬間最大風速は70mが予想されています。
こんな猛風をまともに喰らったら、Mさんが家に籠っていたところで屋根も壁も柱も全部持っていかれ手の施しようがありませんが、それでも身一つで外に出ることは、鎧を全部外して戦場に出かけるのと同じで、危険度は段違いにアップします。
9月には、台風15号の強風により千葉県市原市のゴルフ練習場の鉄塔が倒壊し、民家に大きな損害を与えました。
張ってあったネットが固定式だどうの施設の老朽化がこうのと理屈はどうあれ、鉄塔がへし折れるほどの強風に煽られたがゆえに起こった事故です。
かくいう想定外の事態はまだしも、現状で想定できる範囲の自己防衛はするべきでしょう。
風速70mとは、1秒で70m空気が風となって動く速さのことで、時速に換算すると252kmになります。
そんな豪雨の中を役に立たない傘持って出歩く人もいないかと思いますが、もしグニャグニャに折れ曲がった傘が時速200km超えのスピードで真横から自分めがけて飛んで来たら……想像するのも恐ろしい。
運が良ければ軽い打撲や裂傷、最悪の場合は傘の金属部分で串刺しに……!
「 ファイナルディスティネーション 」の世界にようこそ。
人は風速40mを超えると真っ直ぐに立っていられなくなります。
風速70mともなると、小柄なMさんは地面に這いつくばっていても転がって運ばれていくことでしょう。
台風19号の豪雨冠水の恐怖
次は雨のお話です。
台風19号がもたらす総雨量は24時間でおよそ500~700ミリ。
総雨量ってなんだかよくわからないぞ、とおっしゃる方にわかりやすく説明すると、総雨量600ミリだと今あなたがいるタテ×ヨコ1m四方の場所に、丸一日かけて60cmの深さの水が溜まるということです。
例えば東京都なら、年間降水量の3分の1 = 4ヶ月分の雨が1日にまとまって降ってくる計算になります。
とんでもない雨の量ですよね。
それこそ、バケツというより満タンの風呂桶を逆さにひっくり返したような水が空から落ち続けるのです。
これだけの雨が降るとなると心配なのは冠水。
東京23区には地面が海よりも低い、いわゆる“海抜ゼロメートル地帯”が多く広がっています。
下は、国土地理院のデジタル標高地形図から東京23区中心の画像です。
一番濃い青とその次に濃いエメラルドブルーっぽい青の部分は海抜ゼロメートル以下、川の堤防が決壊したら全部水の底になる部分です。
23区のうち17区、全区の3分の1が水浸しになり、墨田区や江東区では水深10m以上の地域もあるそうです。
外出先で濁流に見舞われるのか、自宅で洪水に閉じ込められるか、いずれにしても災難ですが、生命的危機の観点で考えればどちらがマシかは明白です。
台風19号に伴う、雷・竜巻・雹(ひょう)
台風に伴う自然現象は風・雨だけではありません。
Yahoo天気にはこんな一文もありました。
大気の状態が非常に不安定になります。
落雷や竜巻などの激しい突風、
降ひょう、急な強い雨に注意してください。
もはや何でもアリですね、次はゴジラが上陸するのか?
家の中に隠れていても恐ろしい雷や竜巻に外出時に襲われたら、生きた心地もしません。
雹(ひょう)も米粒やパチンコ玉くらいならまだしも、ゴルフボールクラスやそれ以上の大きさのものが降った記録もあり、時速100kmと言われる氷の塊が頭や体を直撃したらただでは済まないでしょう。
台風19号に逆っての外出は危険すぎる
以上、“猛烈な”台風19号襲来!にも関わらず外出する人に何が起こるのか?についてまとめてみました。
雨にも風にも台風にもマケズ外出するMさんにはのちほど示唆いたしますが、これをお読みの訪問者様も、もしどうしても明日出かけなければならない場合は、交通機関の運休や施設の休止ばかりでなく、身の回りの危険に対しても十分お気をつけください。
?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。