自分で選んだ道とはいえ、まさかバールについて記事を書くことになろうとは。
皆さんはご自宅にバールなんか置いてあります?
バールはもっぱら「~のようなもの」の接尾語を伴って、お店の商品陳列ケースや人目につかない裏通りのAMTを破壊するときに陽の目?を浴びるくらいで、ホウキや靴べらに比べて日常的に出番があるものではありません。
ところが……!
バールバール騒いでる子がいる中で、まさか仕事でバールを使うようになるとは思ってなかった…。バールが便利すぎて強盗たちがバールを使う理由がよくわかるw
— sak_rice(さくさん) (@sak_rice) April 18, 2020
開かなかったドアをおそらく7年ぶり?に開ける。
— ホビオ (@Toyo209) August 16, 2019
バールって便利 pic.twitter.com/jbhsCShLmj
RC造2階の畳をめくるとどうなっているのか?
— ママたぬき【公式アカウント】 (@mamtanuki) January 4, 2021
気になったらさっそく実行
なるほど、床スラブにそのまま根太が乗ってるのですね、ふむふむ
とりあえず、一家に一本、あると便利な…
バールのようなもの pic.twitter.com/NYQaeebYis
めっちゃ評判が良いではないですか、バール。
実もハナオも会社では使っていますし、そりゃもう便利なアイテムです。
今回は、梅雨のトラブル対策にもあれば重宝ずるバールについて取り上げます。
そもそもバールとは何なのか?
バールとは、L型に曲がった、主に鋼鉄で出来た棒状工具のことです。
バール=釘抜きという概念でもほぼ間違いありませんが、釘抜き=バールではありません。
バールは、釘抜き用途以外にも、重いものや頑固な物体を移動させたり、建築物などの解体に用いられます。
釘抜きとしてのバールの使い方
バールは、一般的な用途としてはやはり釘を抜くことがもっとも多いと思います。
L字に曲がっている部分から見て長さが短い方の頭がV字型の溝に割れており、そこに釘の頭をひっかけます(作用点)。
そして曲って部分を釘の刺さっている板や木材にあてて支点にし、もう一方の長い方手で持って(力点)釘と反対方向に倒します。
てこの原理で、力を入れずとも釘を抜くことができるわけです。
災害時に役立つバールの使用例
では、梅雨のトラブル時における、バールの具体的な使用例を書いてまいります。
1、土砂の除去
土砂崩れが発生した場合、バールを使って土砂を除去することができます。
バールを地面に刺して土砂を掘り起こし、適切な場所に移動させることで、避難経路を確保したり、建物や道路を修復したりすることができます。
2、浸水対策
大雨による浸水時には、バールを使って排水路や側溝の除去や修復を行うことが重要です。
バールを使って詰まりを取り除いたり、排水路を拡張したりすることで、浸水被害を最小限に抑えることができます。
3、壊れた建築材の移動や撤去
強風や風などで建物が傾いたり崩れたりした際、閉まってしまった扉や窓を開けるのに役立ちます。
また、瓦や板を取り外し経路を確保するのにもバールを活用することができます。
これにより、住民の避難や救助隊の活動が可能になります
4、ガラスを割る
建物に限らず、例えば車に閉じ込められた人を救出する場合にも、バールでガラスを割ることができます。
もちろんその際には、割れたガラスの飛び散る方向も考慮し、その先にいる人が破片を被らないよう注意しなければなりません。
5、木を切る
バールは、小さな木や枝を切るために使用できます。
これにより、人々が通行したり、救助隊が建物にアクセスしたりできるようになります。
バールの種類と選び方
バールには、さまざまな形状やサイズのバリエーションが存在します。
適切なバールを選ぶためには、以下のポイントに注意する必要があります。
1、長さと重さ
バールの長さと重さは、使用する目的に合わせて選ぶ必要があります。
短いバールは狭いスペースでの作業に適していますが、力をかけるのには制限があります。
一方、長いバールはより広い範囲での作業に適していますが、重量も増し、扱いに注意が必要です。
2、取っ手の形状
バールの取っ手は、直線状や曲線状などさまざまな形状があります。
取っ手の形状は、握りやすさや作業効率に影響を与えます。
自分の手にフィットし、しっかりと握れる取っ手を選ぶことが重要です。
3、素材と耐久性
バールは頑丈な素材で作られていることが求められます。
一般的には、鋼鉄や合金などの強力な素材が使用されます。
耐久性があり、長期間使用できるバールを選ぶことで、信頼性と安全性を確保できます。
4、用途に応じた特殊なバール
特定の作業や用途に特化した特殊なバールも多数存在しますので、それぞれ簡単に説明します。
クロウバール
クロウフットとバールが組み合わさった特殊バール。釘除去に効果的。
爪バール
V字溝と尖った端の特殊バール。釘引き抜きや木材解体に使用。
平バール
V字溝のバール。釘を抜く機能を持ち、木材の隙間に差し込める。尾割れタイプもある。
スプリットバール
V字溝と刃の入った特殊バール。材料の割りや釘引きに使用。
三徳釘〆(さんとくくぎじめ)
ポンチ形状のバール。釘打ちや引き抜きに使える。小型ハンマーとしても利用。
レンチバール
バールとレンチの組み合わせ。釘引き抜きやボルト締めに便利。
カジヤ(鍛冶屋)
L字形状の釘抜きバール。釘引き抜きとハンマーに使える。多目的に利用。
バールのトリビア
最期にバールに関する四方山話をいくつか書いてみます。
バールの歴史
バールは古代から使われていた道具であり、建築や解体、採掘などの作業に広く使用されてきました。
その歴史は数千年にわたり、さまざまな文化や地域でバリエーションを持つバールが発展してきました。
バールの名前の由来
バールの名前は、古フランス語の「バロン(baron)」に由来しています。
これは、「棒」という意味で、これが英語に取り入れられ、現在の「バール(bar)」となりました。
バールと芸術
バールは、文化や芸術においても使用されています。
彫刻家や彫金家などの芸術家は、バールを使って金属や石材を形作ることがあります。
バールの特殊な形状やサイズが、芸術的な表現に貢献することもあるわけです。
まとめ
おおっ、バールについて記事なんか書けるのか?と我ながら不安でしたが、結構なボリュームになりましたね。
使ってみるとわかりますが、バールは本当に便利な道具です。
あまりおおっぴらには書けませんが、バールをいざというときの護○用に常備しておくのもアリかな……と(笑)
?
次回は、梅雨のトラブルに備える!用意しておきたい最強アイテム7選【⑥三角巾】について取り上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました