「 ゴー・ウエスト 」ザ・ドリフターズ
作詞:下山啓、田村隆 作曲:たかしまあきひこ
1978年4月20日発売
バッティングセンターで自打球を顔面に当てメガネを破壊したことがあります、ハナオです。
今回のイントロが短い名曲たちは、ザ・ドリフターズの「 ゴー・ウエスト 」を取り上げます。
「 ゴー・ウエスト 」について
ザ・ドリフターズ12枚目のシングル曲
「 ゴー・ウエスト 」は日本が誇るコントグループのザ・ドリフターズが、もうひとつの顔である音楽バンドとしてリリースした、12枚目のシングルレコードの表題歌です。
ザ・ドリフターズに関しては説明無用でしょうが、この歌発表時のメンバーは、いかりや長介・仲本工事・高木ブー・加藤茶・志村けんで、サブメンバーとしてすわしんじが加わっていました。
キャラ設定が元々お笑いなドリフですから、彼らの歌はコミカルソングにスポットがあたりがちです。
しかし、1966年6月30日に日本武道館のザ・ビートルズ公演の前座を務めたことはあまりにも有名ですし、いかりや長介のベース、加藤茶のドラムス、高木ブーのウクレレなど1人のミュージシャンとしてフューチャーされたこともあります。
「 ゴー・ウエスト 」はザ・ドリフターズ自身が演奏している曲ではありませんが、次項の理由により彼らの代表曲の1つに挙げられることも多くあります。
ザ・ドリフターズ ゴールデン☆ベスト
TV番組の挿入曲としてブレイク
「 ゴー・ウエスト 」は、TBSのTV番組「 ヤンマーファミリーアワー 飛べ! 孫悟空 」の挿入歌として製作されました。
同番組は、1977年10月11日~1979年3月27日まで、火曜日の夜7時から30分番組で放映されていたパペットを使っての人形劇です。
「 西遊記 」を元にギャグ仕立てにアレンジしたストーリーを、ドリフのメンバー見たまんまの登場キャラが活躍?するドタバタコメディで、「 ゴー・ウエスト 」のタイトルも歌詞の内容も、三蔵法師一行が向かう先の天竺が西にあるからそっちにいこうの意味で付けられました。
ドリフ各者は、いかりや長介 = 三蔵法師・志村けん = 孫悟空・仲本工事 = 沙悟浄・高木ブー = 猪八戒、ここまでは原作どおりの登場人物?で、加藤茶は彼の持ちネタの頭の毛が薄く腹巻きとステテコ姿の酔っ払いオヤジ、すわしんじは「 キャハハハハ 」と甲高い鳴き声( 笑い声 )の法師がのる馬のアテレコのみを担当していました。
「 ゴー・ウエスト 」が劇中で繰り返し流れて人気に火が点いた頃、視聴者から「 この歌は子供の掛け算の九九の勉強に悪影響を及ぼす 」なるクレームが入った旨の話を聞いた覚えがあります。
歌詞の以下の部分のことですね。
ニンニキニキニキ……ニニンが三蔵
ニンニキニキニキ……ニシンが悟空
でも、この程度のフェイクにひっかかって2の段を間違えて覚えてしまう子供なんか本当にいますかね?
もしドリフの言うことを素直に信じてしまったとしても、学校の先生か親御さんが容易に矯正できますでしょう。
それでも誤認は不可避だとおっしゃるのであれば、多分その子に7の段をマスターさせることは無理だと思います。
ハナオなんか大人になった今でも7×6あたりから後ろは怪しかったりするんだぞ~!!
C&Wな曲調が大正解!!
曲の基調はブルーグラス風のカントリー&ウエスタン( C&W )。
イントロは2小節、入りはフィドルのリード、そしてドラムス、ベース、バンジョー、ボトルネック奏法のギターが被さってきます。
劇の元ネタは「 西遊記 」 → みんなで西へいくぞ → 西 = ウエスト → 西部劇を連想 → だからC&Wでいこう! みたいなフットワークの軽い発想が素晴らしいですね。
アフタービートが洒脱な歌詞とドリフのノリにぴたりとマッチし、キワモノと呼びきれない名曲に仕上がっていると思います。
歌は4番まであり、他はメンバー全員の合唱なのに3番だけいかりや長介がソロボーカルを取っているのはリーダー特権なのでしょうか?
しかし、当時の長さんは喉が潰れて相当のガラガラ声になっていまして、歌がハスキーすぎるのが正直少々耳に障ります。
主役は孫悟空なのですからアテている志村けんがソロ取れば良かったのに、一番の若輩ということで遠慮があったのかも。
東村山~~~♪
演奏時間3分10秒。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。