音のブログ

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「 音部記号 」はナビゲーター

こんにちは、犬は苦手なのにそれなりに好かれて困っています、ハナオです。

 

目で見て耳で聴く音楽理論、Section1「 楽譜と音符を学ぼう 」の第3回「 音部記号はナビゲーター 」です。

 

 

音部記号

音部記号 」とはひとことで言うと、楽譜内で音の位置を指し示すナビゲーターのようなものです。

 

まずは下をご覧ください。

 

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composed by HANAO

 

音楽理論第1回「 五線と加線 」で音声データと一緒にアップした楽譜です。

 

www.otonoblog.com

 

この楽譜は3段構成で、上段が主旋律( メロディ )、中段と下段がピアノ伴奏となっています。

 

注目していただきたいのは線で囲った部分。

 

上段と中段の記号は馴染みが深く名称も併せて答えられる方も多いかと思います。

 

赤線で囲んだ方は「 ト音記号 」ですね。

 

高音部記号 」または「 G clef 」とも呼びます。

 

青線で囲んだ下段にあるひらがなの「 し 」をひっくり返して丸ポチをふたつくっつけたみたいな記号は「 ヘ音記号」、または「 低音部記号」「 F clef 」と呼びます。

 

これらの記号は「 音部記号 」( clef )といい、五線の左端に必ず表記され、その五線に記譜する音の高さを指定しています。

 

たとえば下の五線に記されているふたつの音は同じ「 ド 」の音程です。

 

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photo by HANAO

 

小中学校の音楽の授業では上段の高音部記号の楽譜が圧倒的に多いので、こちらなら読譜できる方もいることでしょう。

 

なのに、なにゆえわざわざ読むのに違うスキルを要する記譜なんかするのでしょう?

 

あ~面倒くさい!

 

その疑問を解決するために、さきほどの楽譜の中段と下段をどちらも高音部記譜に直してみましょう。

 

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composed by HANAO

 

音符が五線から大きくハミ出してしまいますし、なにより「 加線 」だらけで読み難いったらありゃしない!

 

つまり「 低音部記号 」は、音域が低い声部や楽器が読み易いような親切記譜の指定をしているのです。

 

 

 「 ト音記号 」

各音部記号をもう少し詳しく見ていきましょう。

 

まずは一番お目にかかる機会が多い「 ト音記号 」( 高音部記号 = G clef )からです。

 

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photo by HANAO


前々回の音楽理論講座にて「 日本語音階 」では「 ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド 」をそれぞれ「 ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ・ハ 」と読むことを学びました。

 

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photo by HANAO

ト音記号 」の「 」とは、この音階の「 」の音のことです。

 

つまり「 ト音記号 」とは、「 」が五線のどこにあるかを指定する記号なわけです。

 

記号の書き出しとなる下から2番目の線が「 」になります。

 

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drawn by HANAO

 

ト音記号 」のほつれたウールマークみたいな形は、「 G 」の筆記体から変化していったものです。

 

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photo by HANAO



誤解しないでいただきたいのは、決して「 」の音から「 ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド 」をはじめる指示ではないことです。

 

ト音記号 」は、あくまでも「 ソ = G 」が五線のどこにあるかの示す目印に過ぎません。

 

なお、「 ト音記号 」には「 バイオリン記号 」の別名もあります。

 

 

「 ヘ音記号 」

次は「 ヘ音記号 」( 低音部記号 = F clef )についてです。

 

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photo by HANAO

 

低音域の記譜を指示するこの記号は、バンド活動ではベースギターやキーボードの左手用の譜面でお目にかかります。

 

管弦楽ではトロンボーン、チューバ、バスーン、チェロ、ダブルベースなど、声楽では男性の低音部が「 ヘ音記号 」指定の譜面で表されます。

 

ト音記号 」の「 ト = G 」と同様に、「 ヘ音記号 」も五線の中で上から2番目の線上が「 ヘ = F 」であることを指定しています。

 

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drawn by HANAO


記号右側の縦に並んだ点の間が「 」の場所です。

 

ヘ音記号 」の妙ちくりんな形状もアルファベットの「 F 」が変化したものです。

 

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drawn by HANAO

 

「 ハ音記号 」

次はこれ、「 ハ音記号 」( 中音部記号 = C clef )。

 

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photo by HANAO

 

ト音記号 」「 ヘ音記号 」と比べて使用条件が限定され、ハナオはバンドライフで実際に目にしたことは一度もありません。

 

それもそのはず、器楽では擦弦楽器のビオラの譜面にしか用いられないゆえです。 

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drawn by HANAO

 鏡文字のように裏返しになったアルファベットの「 C 」が縦に二つくっついた形をしており、五線の中心の上下どちらからも3番目の線上が「 ド = C 」であることを指定します。

 

アルト記号 」の別名もあります。

 

上記音部記号の捕捉

音部記号 」は以上3つを覚えておけば十分ですが、以下のような音程の指定もあります。

 

参考までにご紹介します。 

 

「 小バイオリン記号 」

前出のように「 ト音記号 = バイオリン記号 」は五線の下から2番目の線から書き始めますが、一番下の線から記号を書き始め、ここが「 ド = C 」であるこれを「 小バイオリン記号 」と呼びます。

 

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photo by HANAO

 

「 バリトン記号( 低音具記号 ) 」

ヘ音記号 」の「 ヘ = F 」を五線の上下ともから3番目の線上に指定する記号です。

 

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photo by HANAO



「 サブベース記号 」

ヘ音記号 」の「 へ = F 」を五線の一番上の線上に指定する記号です。

 

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photo by HANAO



「 ソプラノ記号 」

ハ音記号 」の「 ハ = C 」を五線の一番下の線上に指定する記号です。

 

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photo by HANAO



「 メゾソプラノ記号 」


ハ音記号 」の「 ハ = C 」を五線の下から2番目の線上に指定する記号です。

 

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photo by HANAO



「 テノール記号 」

ハ音記号 」の「 ハ = C 」を五線の上から2番目の線上に指定する記号です。

 

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photo by HANAO



「 バリトン記号( 中音部記号 ) 」

ハ音記号 」の「 ハ = C 」を五線の一番上の線上に指定する記号です。

 

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photo by HANAO



「 パーカッション記号 」

パーカッション 」とは「 打楽器 」のことで、打楽器の譜面は専用の音部記号が用いられます。

 

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composed by HANAO

上はドラムス用の譜面で、各音程部によって叩く楽器が異なります。

 

詳しい読み方については別記事にて取り上げます。 

 

 

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composed by HANAO

タンバリンやカスタネットなど単音で鳴らす打楽器の譜面は上記の一本線バージョンとなります。

 

ドラムスも単音のパーカッションも縦に太い2本線が並んだ「 音部記号 」で表します。

 

なお、マリンバやティンパニーなど音程のある打楽器の音部記号は「 ト音記号 」や「 ヘ音記号 」で記譜した譜面を用います。

 

 

「 TAB譜 」

TAB譜 」とは、ギターやベースなどの楽器が、音符の読譜を介さずとも演奏できるように弦の種類とポジションを視覚的に表したものです。

 

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composed by HANAO

 

正式名称は「 タブラチュア譜 」( 奏法譜 )といい、この記譜法が存在するおかげでどれだけギター演奏の敷居が下がり間口が広がったか計り知れません。

 

TAB譜 」に関しても、別記事で詳しく説明する予定です。

 

なお、ハーモニカや尺八用の「 TAB譜 」もありますが、これらに関しては音のブログでは扱いませんので、ご興味のある方は専門サイトをググッてみてください。

 

次回は「 音符と音の長さ( 1 ) 」について取り上げます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。