音のブログ

音を楽しみ音に学び音が友の音と暮らす

「伝説のお母さん」1話感想・男性キャラがみんなポンコツで残念

2月1日(土)からNHKのよるドラ「 伝説のお母さん 」の放送が開始されました。

 

www.nhk.or.jp

 

第1回放送分を視聴した感想を述べさせていただきます。

 

 

スポンサーリンク
 

 

 

ポンコツばかりの男性キャラ

「 伝説のお母さん 」の原作は、かねもとさんがSNSにアップしたコマ割りマンガです。

 

主人公の魔法使いを除き、他はありがちなRPGゲームの登場キャラっぽくさほど強い色合いを持っていませんが、ドラマ版はそこにパーソナリティーを付加し個性の差別化を設けています。

 

結果全員アクの強くなり輪郭が際立ちまして、これで良し!

 

こういうのはデフォルメしないと意味がありません。

 

しかし、いくら主題が待機児童を抱える母親の苦悩・葛藤とはいえ、周りにはべらう男性キャラが揃いも揃ってポンコツばかりなのが合点がいきません。

 

原作のファンのほとんどはおそらく女性でしょうし、ドラマの視聴者も横滑りで同じターゲットの獲得を目論んでいるのは放送時間からも明白です。

 

だからと言って男性は須らく子育てや女性の社会進出に無理解で、なかんずく諸悪の根源は男性にアリ!みたいな作られ方されるのはいかがなものかと思います。

 

今の世、もしこの設定が逆だったら「 性差別だ! 」「 女性蔑視だ! 」と、枯草に火の着いたマッチを投げ込むごとき大騒ぎになるはずです。

 

特にママさん魔法使い・メイ( 前田敦子 )の夫・モブ( 玉置玲央 )が惨い。

 

せめてメイに協力しようと子育てに挑んで彼なりに努力するもうまくいかず、落ち込むダンナと託児に心配な我が子・さつき( 岡部明花俐/光花俐 )のためにメイが子連れ参戦を決意する、みたいな脚本にできなかったのでしょうか?

 

原作には読者に共感を得る“リアリズム”がありました。

 

原作のメイの夫も育児には非協力的でしたが、彼は鬼畜ではありませんでしたよ。

 

だから男性読者も面白く読ませていただけていたのに、ドラマでは男性視聴者が蔑ろにされているみたいで残念です。

 

悪いのは脚本?演出?

 

第1話を観た限り、女性キャラはみんな常識を持つしっかり者で描かれていただけに対比が露骨に浮き立ちました。

 

それでも第4話には少々マトモな男性キャラが現れるようで、溜飲を下げさせてくれることに期待して観続けてまいります。

 

伝説のお母さん杉浦太陽演じるタカギ

https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/densetsu/

 

 

「 勇者ヨシヒコ 」を目指してはならぬ

RPGの実写ドラマの雄といえば「 勇者ヨシヒコ 」です。

 

「 伝説のお母さん 」も同じ「 ドラゴンクエスト 」をオマージュとし、製作スタッフも「 ヨシヒコ 」をガンガンに意識しているのは明白です。

 

当然、視聴する側は両者を比較します。

 

テレビ東京という関東ローカルの民放が、あらゆる意味で開き直って作った元々予算の少ない冒険活劇と、お金に潤い縛りを持たない公共放送がマネっ子で作ったなんちゃってドラマ……環境はさておき、この勝負圧倒的に後攻が不利な戦いです。

 

客の想定が及ばないチープなギャグでウケるのは最初の一回のみ。

 

追従して同じネタを披露する芸人にはスベることしかできません。

 

しかも後攻はギャグのキレもいまひとつなうえに人間ドラマテイストなカットなんかネジこんでくるので、テンポの悪さがどうにもひっかります。

 

正直観ていて疲れました。

 

もう撮影はだいぶ進んでいるはずで今さらの路線変更はほぼ不可能でしょうけど、「 勇者ヨシヒコ 」の背中を追いかけるべきでは無かったですね。

 

そういえば、前項の男性キャラみんなポンコツな件について、「 勇者ヨシヒコ 」のヨシヒコもメレブもダンジョーも仏もポンコツでしたけど、女性キャラのムラサキもヒサも同様にポンコツゆえ嫌味が無かったのです。

 

勇者ヨシヒコ

 

 

キャスティングはマル

辛口論評からスタートしましたが、「 伝説のお母さん 」のキャスティングには魅力があります。

 

当初このブログでは、1月スタートの新ドラマからどれかひとつをレビューしようと思っておりました。

 

ところが、民放各局のドラマがどれも似たような設定ばかり。

 

出演者も変わり映えせず、その上同局のバラエティ・情報番組などでのしつこい番宣で観る前からうんざりさせられてしまいました。

 

そうなると選択肢はNHKのみ。

 

「 麒麟がくる 」は某女優の降板問題もあって期待値はかなり高かったのですけど、大河ドラマは自分には重すぎていつも途中棄権の憂き目に遭ってしまいます。

 

土曜ドラマの「 心の傷を癒すということ 」には、設定に別の意図を感じたので視聴を避けました。

 

それで選んだのが「 伝説のお母さん 」でした。

 

主演の前田敦子さんの演技についてはまた別記事で取り上げますので何も申しませんが、脇役陣は個性派の俳優ばかりで彼らの演技を観るためだけでチャンネルを合わせる価値があります。

 

第1話ではまだまだ顔見せ、このあとの活躍ぶりも楽しみです。

 

あと、個人的に注目しているのは次回より登場する魔王役の大地真央さん。

 

大地さんは前出の「 勇者ヨシヒコ 」でも硬軟共に抜きんでた演技と素晴らしい歌&踊りを披露してくれましたし、今作でも何をやってくれるのかとつい期待してしまいます。

 

大地真央

 

 

「伝説のお母さん」第2話あらすじ

NHK公式サイトから引用します。

 

メイ(前田敦子)は、魔王討伐に招集されたものの子供の預け先が見つからず、子連れで冒険に出てしまう。仲間のシーフ(盗賊)・ベラ(MEGUMI)は戦場に赤ちゃんを連れてきたメイを叱りつつ、「育児に当事者意識を持つべき」とメイの夫・モブ(玉置玲央)の頼りなさに憤る。平謝りするメイに、「この状況で魔王に勝利したらかっこよくないすか?」と僧侶・クウカイ(前原瑞樹)が加勢、リーダーのマサムネ(大東駿介)も冒険を継続すると決め、「お前は“伝説のお母さん”になれ。」とメイに告げる。一方、魔王(大地真央)は人間たちの抱える問題を研究、次なる攻撃を考えていた。

 

おっ、前項で叩いた男性キャラがなかなかカッコイイこと言ってますね!

 

面白くなるかも♪

 

「伝説のお母さん」第2話は、

2月8日(土)午後11時30分~、
再放送は2月15日(土)午前1字10分~

の放送予定です。

 

スポンサーリンク

?

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。