メリークリスマス!、サンタさんから最後にもらったプレゼントはアコースティックギター、ハナオです。
聖なる夜、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
本日はクリスマスイブにもっとも相応しい楽器“天使の歌声”ハンドベルにスポットを当てます。
天使の歌声ハンドベル
ハンドベルは、教会塔の上部に設置されたタワーベルを手で持って鳴らしたことが楽器としてのはじまりといわれています。
18世紀の中ごろにイギリスのホワイトチャペル社が楽器用のハンドベルの製造・販売をはじめ、特にアメリカで演奏音楽と共に発展していきました。
現在のハンドベル二大メーカー、マルマークとシューマリックはどちらもアメリカの会社で、ハンドベルの演奏チームの数もアメリカが最も多いそうです。
日本では主にミッション系の中学・高校・大学といくつかの民間クワイアがあり、ハナオは何度かそれらの演奏会に足を運んでいます。
ハンドベルの音色は華麗にして優雅、気を通して伝わってくる“ゆらぎ”は生音ならではの感動を呼び、正直申しますがレコード・CDなどアナデジ問わず録音では絶対に体験できないと思っています。
とあるイベントでハンドベルの演奏がはじまったとたん、それまで走り回って遊んでいた子供たちが全員床に座り込んで聴き入ったことがありました。
まさに“天使の歌声”。
ハンドベルの種類と特徴
ひとくちに“ハンドベル”言ってもその楽器の種類は実は様々。
それぞれ個別の呼称と特徴がありますので、以下に紹介いたします。
「 イングリッシュ・ハンドベル 」
いわゆる“本物”のハンドベル。
前項の説明はこちらになります。
材質は青銅のため素手で触るのは厳禁、手汗が付くとすぐに錆びて音程が狂ったりしますので、必ず手袋を着用します。
低音になるほど重くなり、C3の音で4kgを超えます。
でかくて重いので持ち運びも大変!
付属品も含めるとちょっとしたPAの機材なみの量で、搬入に絶対車が必要です。
もっとも他を圧倒するのはその価格で、比較的安価と言われるマルマーク社製でも4オクターブセットで300万円します。
「 トーンチャイム 」
でかくて重くて管理が大変……これら欠点を解消したハンドベルの簡易版として開発された楽器がトーンチャイムです。
ハンドベルよりもエッジの取れた柔らかい音がしますが、倍音のゆらぎはこちらもそれなりに伝わってきます。
4オクターブ揃えて23万円ほどとハンドベルに比べてかなり安い価格です。
トーンチャイムは日本の鈴木楽器製作所の商標で、マルマーク社製はクワイアチャイム、シューマリック社はメロディチャイムという名称になります。
ちなみにクワイアチャイムは4オクターブで約100万円です。
「 ミュージックベル 」
少なくとも日本では、一般に“ハンドベル”と呼ばれているものはほぼこの楽器のことでしょう。
メッキを施した鉄や真鍮製の小さく軽くカラフルなベルで、どの方向に振っても音が出ます。
日本の内田洋行と河合楽器製作所が販売していて値段は2オクターブちょっとで5万円~10万円台後半です。
リ~ンと高く澄んだ音がするものの音の減衰は早く、ハンドベルの代用や入門品というよりは別の楽器です。
ご家庭やお友達と手軽に演奏を楽しむにはコストとスペックのバランスは良い楽器だと思います。
ゼンオン ミュージックベル ゴールド27音セット CBG-27
「 ハンドベル豆知識 」
上記「イングリッシュ・ハンドベル」「トーンチャイム」「ミュージックベル」それぞれの音響特性の比較の研究文献を見つけました。
ちょっと難しい内容ですが、なかなか面白かったので紹介します。
お勧めのハンドベルの演奏会
前述のようにハンドベルの醍醐味を味わうなら生の演奏に限ります。
演奏会の時期は12月~クリスマスまでに集中していますが、春先や盛夏でも開催されていますので機会見つけて是非“天使の歌声”を体験してみてください。
演奏会(コンサート)の情報はコチラから↓
ハナオがお勧めのハンドベルチーム↓
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。