「 Give me a Shake 」MAX
作詞:えびね遊子 作曲:星野靖彦 編曲:上野圭市
1997年4月9日発売
デスラー総統万歳!、ハナオです。
今回のイントロが無い名曲たちは、MAXの「 Give me a Shake 」を取り上げます。
「 Give me a Shake 」MAX
MAXについて
MAXは1995年に結成された女性4人組のダンス&ボーカルユニットです。
沖縄アクターズスクール出身で、同じスクール出身SPEEDとともに90年代の日本の音楽シーンにムーブメントを起こしました。
当時、小・中学生で構成されていたSPEEDがエネルギッシュな若さを売りにしていたのに比べて、MAXは落ち着いた大人のレディに見えましたが実はまだ全員未成年だったことには今さらビックリ。
ちなみに“MAX”の名前の由来は、“Musical”“Active”“eXperience”から。
メンバー全員が美形フェイスと抜群のスタイルの持ち主で各人の呼称が短い横文字であること、一見イケイケ風に見えて実はみんな結構硬派なことなど、コンセプトもポジションも他の女性グループとは一線を画した“MAXワールド”を築き上げています。
MAX最大のヒット曲
「 Give me a Shake 」は、MAX6枚目のシングル表題曲で、彼女たち自身の作品では47万とぶっちぎりのNo.1の売上を記録しています。
ブルーステイストを強くフューチャーしたEDMアレンジで、歌声は極めてソウルフル。
いきなり歌唱フレーズからはじまるのでイントロが無い名曲として取り上げましたが、実際には冒頭12小節はイントロ部に該当します。
演奏速度はBPM103。
ただし、テンポはずっと一定ではありません。
アナログプレイなら当たり前のことですが、デジタルサウンドでもフレーズとノリに合わせて速度を変化させている曲はたくさんあり、「 Give me a Shake 」も前述のテンポから速くなったり戻ったりを繰り返しています。
展開は、イントロ → Aメロ → Bメロ → サビ( Cメロ ) → 間奏1 → Aメロ → Bメロ → サビ( Cメロ ) → Dメロ → 間奏2 → サビ( Cメロ ) → エンディング、とかなり忙しい構成です。
なぜ細かくパターンを解説したかの理由はのちほど。
コーラスエフェクトがかかっているゆえわかりにくいのですが、CDでヴォーカルを取っているのはひとりだけに聞こえます。
TVのライブパフォーマンスでは全員で歌っていましたけど、メインヴォーカルはMINAさんなのかな?
ダンサブルな譜割りでミディアムテンポながらノリはかなり良い曲です。
MAXIMUM COLLECTION
演奏難易度の高い歌
ハナオは以前活動していたバンドで、練習用の課題に「 Give me a Shake 」を選び、曲の格好良さに痺れてレパートリーに入れていました。
元々そのバンドは16ビート系のオリジナルをメインにしておりましたが、「 Give me a Shake 」のシェイクビート+ハネものは演奏難易度が高く、全員でノリを合わせるのに苦労した覚えが……。
アレンジ担当のハナオは皆にコードが原曲のままではイヤだと言われ、代理コードへの置き換えを指示されたりテンションをべたべたとくっつけさせられたりしました。
もちろんいきなり歌、というわけにはいかなかったので、まずはドラムのフィルからスラップベースが絡み、観客の拍手を煽ってオーケストラヒットのキメ。
ギターは裏拍のカッティング、サンプリングボイスなんか挟んでキーボードが一番張り切っていたかなぁ。
ボーカルはフィーメールツインでしたので、原曲とは違いインターバル大きめにハモらせました。
先ほどの展開に書きました「 間奏1 」にキーボードソロ、「 Dメロ 」の前にベースとドラムのソロの掛け合い、「 間奏2 」にギターソロ、エンディングにインスト4人全員で速弾きの2小節トゥッティを入れました。
そういえば、スラップソロで開放弦が使えるからキーを半音下げないかと進言したらヴォーカル2人に「 原曲のイメージが変わっちゃうからダメ! 」と速攻で却下されましたけど、鑑みるとコードをバンバン変えたりソロまみれに編曲させておいて、今さら原曲のイメージもあったものじゃないなって感じですよね~(笑)
それはさておき、「 Give me a Shake 」は観客のウケも良く、我がバンドの人気ナンバーになってくれました。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。