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「 学生時代 」ペギー葉山

「 学生時代 」ペギー葉山
作詞・作曲:平岡精二
1964年12月発売

 

見知らぬおじさんから“外道釣りの達人”呼ばわりされました、ハナオです。

 

今回のイントロが短い名曲たちは、ペギー葉山の「 学生時代 」を取り上げます。

 

 

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「 学生時代 」について 

ペギー葉山とあの歌と

「 学生時代 」は、ペギー葉山のシングル表題曲です。

 

1964年は昭和ですと39年……東京オリンピックの年ですか。

 

さすがにこの年代になりますと、力道山さえ生で観たことが無いハナオが手持ちの知識で記事を書くのは容易ならざるものがあります。

 

ペギー葉山は、敵にハートのイヤリングを投げつけるゴレンジャーのピンクとは別人で、みどりのおばさんに姿を変えて息子を見守るM78星雲人との説もありますが真偽のほどは定かではありません。

 

ペギー葉山はクラシック・ジャズを経てポップスシンガーとして芸能界デビュー、幾枚ものレコードをリリースしNHK紅白歌合戦へも出場している本格の実力派歌手です。

 

ハナオが物心ついたころTVではご主人の俳優根上淳とのおしどり夫婦で見かけることがほとんどで、実際に歌っている姿を見た記憶が無いのが残念です。

 

あとはハナオの世代的に、前述のウルトラの母のアテレコや人間体での出演、「 秘密戦隊ゴレンジャー 」のモモレンジャー=ペギー松山のネーミングの元ネタなど、特撮と縁の深い人として知見があります。

 

そして忘れてはならないのが、日本人なら老若男女を問わず誰もが絶対知っている「 ドレミの歌 」の歌詞を和訳・紹介したのがペギー葉山であることです

 

「 ドレミの歌 」は映画のサントラだと思っている人が多いのですが、元々は舞台用ミュージカル「 サウンド・オブ・ミュージック 」の挿入曲で、ロバート・ワイズ監督による映画化は舞台初上演から6年後のことです。

 

原曲とペギー葉山訳の歌詞では「 ドレミファソラシ 」の音階にそれぞれ当て嵌まる言葉はまったく異なり、でもそれって英語と日本語が別言語なわけですから違う言葉に捩るのは当たり前田のクラッカー( ←古っ! )

 

すみません、ツッコミも年代を合わせてみました。

 

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日本歌謡のスタンダードナンバー

「 ドレミの歌 」同様、「 学生時代 」も古くから日本歌謡、というより日本の歌のスタンダードナンバーとして親しまれてきました。

 

「 みんなの歌 」系歌本や初心者向けギター弾き語りスコア、遠足のしおり等によく収録されていましたね~。

 

「 学生時代 」は、マリンバ奏者としても有名な平岡精二の作詞・作曲で、平岡とペギー葉山は青山学院大学の先輩・後輩の間柄でした。

 

歌の舞台も青山学院で、平岡はこの歌を「 大学時代 」のタイトルでリリースするつもりだったものの、ペギーに「 学生時代 」を推されて変更しました。

 

歌詞はいわゆる情景描写列挙型。

 

井上陽水の「 少年時代 」や、さだまさしの「 案山子 」「 木根川橋 」など多くの歌に見られる手法で、深い思いや情念は薄くなる一方で聴き手が自分の立場に置き換えて感情移入しやすく、ハナオが初心者のアマチュア作詞家にアドバイスを求められた際にはまずこの方法で詞を書くことを勧めています。

 

「 学生時代 」の詞はただの情景列挙には収まらず、ひと場面ごとに主人公の感性が織り込まれ、それぞれが想い出を切り取った写真のヒトコマのごとく浮かび上がってくるよう綴られています。

 

ただハナオ個人の感想として、タイトルを変更してまでペギー葉山が狙った「 誰にでも当て嵌まる学生時代 」とはズレを覚えます。

 

「 チャペル 」「 讃美歌 」「 十字架 」???

 

ハナオの学生時代には無縁だったアイテムばかりです。

 

舞台は青学などのミッションスクールに限定されるかな~、どうしても。

 

でも「 学生時代 」を歌い聴いて、将来の学生生活に対して強い憧れを持ったことは確かです。

 

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photo by 写真AC

 

意外だったスリーフィンガー

「 学生時代 」はこれまでカバーバージョンで何度も耳にしてきたものの、オリジナルのペギー葉山歌唱版を聴いたのはごく最近、というか音のブログの記事ネタ探しとしてでした。

 

遅っ!……お恥ずかしい限りです。

 

イントロはトップノートが旋律になっているアルペジオ奏法のギターで2小節。

 

歌の伴奏部でギターはスリーフィンガーに変わります。

 

今まで抱いていた曲のイメージが歌謡曲寄りだったせいもあり、このアレンジは正直以外でした。

 

イントロから歌の冒頭までで「 学生時代 」がフォークソングにカテゴライズされていることに納得がいきました。

 

1番、2番のあと2小節の短い間奏があり、ここでキーがG#mから半音上がってAmに転調します。

 

3番でメインギターが裏拍のアップストロークへとチャンネルが変わり、スリーフィンガーも微かに聞こえてきます。

 

ギター以外の伴奏はベース、ハーモニカ、グロッケンシュピール、ストリングス。

 

エンディングはイントロ同様のメロディ付きアルペジオで2小節、締めは昭和の曲でヘビロテのⅠm6でフィニッシュ。

 

演奏時間3分20秒。

 

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。