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「 北の国から 遥かなる大地より~蛍のテーマ 」さだまさし

「 北の国から 遥かなる大地より~蛍のテーマ 」さだまさし
作詩・作曲:さだまさし
1982年9月11日発売

 

クラシックコンサートでうっかり寝落ちしたら隣席の彼女から三沢光晴ばりのエルボーを喰らったことがあります、ハナオです。

 

今回の、イントロが短い名曲たちは、さだまさしの「 北の国から 遥かなる大地より~蛍のテーマ 」( 以下「 北の国から 」)を取り上げます。

 

 

 

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 「 北の国から 遥かなる大地より~蛍のテーマ 」について

ドラマ「 北の国から 」メインテーマ

「 北の国から 」は、フジテレビ系で製作・放映された、倉本聰原作の同名ドラマのメインテーマとして作られた曲です。

 

ドラマ「 北の国から 」は、1981年10月9日~1982年3月26日に全24話が連続放映され、その後スペシャル版が全8話( 前・後編も含めると11話 )不定期に製作されました。

 

北海道の富良野を舞台に、田中邦衛演じる黒板五郎とその一家の暮らしを描いた朴訥な人情ドラマで、多くの視聴者を感動に打ち震わせた名作中の名作です。

 

さだまさし自身から頻繁に語られるエピソードによれば、さだとバックバンド“ふりーばる~ん”のギタリスト坂元が倉本聰の自宅でドラマ第一回・第二回のプロットフィルムを見せられ、その場で作らされたとのこと。

 

とりあえずメロディはスキャットで聞かせ、歌詞はあとから考えますと答えたところ、倉本の意見でそのまま採用されたそうです。

 

10分たらずで出来上がったコスパの高い歌ですが、落研出身のさだまさしのステージトークネタなので若干の脚色はあるかもしれません。

 

なお、実際にドラマのオープニングで流れるバージョンは若干テンポが速くなっています。

 

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photo by 写真AC

 

さだまさし22枚目のシングル曲

「北の国から」はさだまさしのシングル「 長崎小夜曲 」( ナガサキ・シティ・セレナーデ )のB面としてリリースされました。

 

このEPがリリースされる前、ハナオはラジオ番組でDJを務めるさだまさし自身から「 軽井沢で長崎の歌を作りまして 」のエピソードと共に初めて「 長崎小夜曲 」を聞かされ、らしからぬ曲調に少々面食らいました。

 

実際レコードが発売されたあとも、ドラマ効果もあってか「 北の国から 」の方が話題にも上り、友人は「 こっちをA面にすれば良かったのに 」とも申しておりました。

 

まぁそうは言っても歌詞は全編スキャットですしね。

 

あ~ん~だけでシングルA面は敷居が高いと思われたかもしれませんし、「 長崎小夜曲 」だってポップな佳作ですし。

 

天晴~オールタイム・ベスト~


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穢れの無いアレンジ

イントロは2小節、トニックコードのGメジャーの8分弾きのギターアルペジオのみの伴奏。

 

「 遥かなる大地より 」の部分の奏法は、ずっとこのアルペジオが続きます。

 

楽器のチョイスがガットギターなところが渋いですね~。

 

金属弦の煌びやかさより、この歌にはナイロン弦のクラシカルな響きが良く合っています。

 

間奏の情緒にあふれる素晴らしいトランペットの演奏者は数原晋。

 

知る人ぞ知る日本有数のトランペッターで、数々のTV・映画サントラや著名なミュージシャンのサポートをしてきました。

 

皆さんに食いつきの良いところですと、ジブリ映画「 天空の城ラピュタ 」で、パズーが飼っている鳩を呼ぶときに吹いていたトランペットも数原晋がアテています。

 

間奏後のコーラスはさだまさしの実妹佐田玲子が所属していたユニットの白鳥座が担当。

 

続く「 蛍のテーマ 」は2台のガットギターによるインスト曲でそのままフェードアウト。

 

登場する楽器とパートは以上。

 

ドラムスもキーボードもベースもギュンギュン唸るエレキギターも出てきません。

 

コードもダイアトニックのみで転調無し、ギミックも一切ありません。

 

穢れが無いな~、心洗われるな~。

 

聴いていると日頃の行いを反省したくなります( 笑 )

 

演奏時間4分28秒。

 

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。