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「 おれはグレートマジンガー 」 水木一郎/コロムビアゆりかご会

「 おれはグレートマジンガー 」
水木一郎/コロムビアゆりかご会
作詞:小池一雄 作曲・編曲:渡辺宙明

 

外国人と道で目があったら一目散に逃げることにしています、ハナオです。

 

今回のイントロが短い名曲たちは、水木一郎とコロムビアゆりかご会の「 おれはグレートマジンガー 」を取り上げます。

 

 

 

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「 おれはグレートマジンガー 」について 

大ヒットロボットアニメの主題歌

「 おれはグレートマジンガー 」は、漫画界の大巨匠永井豪原作のSFロボットアニメ「 グレートマジンガー 」( TV放映 1974年9月8日 ~ 1975年9月28日 )の主題歌で、アニメソング界の大御所アニキこと水木一郎によって歌われました。

 

作詞は劇画「 子連れ狼 」などの原作者で知られる小池一雄、作・編曲はTV・映画音楽の作曲家として著名な渡辺宙明と、音楽orアニメに携わるものとして知らなかったらモグリ確定の超豪華なラインアップによる快活アニメソングです。

 

水木アニキはハナオのフェイバレットシンガーで、ドライブ時の車内BGMでガンガン彼の曲を流し、渋滞中だろうが信号待ちの最中だろうが人目を気にせず、酸欠の金魚みたいに大口を開けて一緒に歌っています。

 

固めたスカーフを首に巻いて、「 ゼ~~~ット!! 」と絶叫ばかりしているとお笑いの人みたいですが、実は若い時分には落語に傾倒していたとか……。

 

60年代後半~80年くらいまでのTVアニメ&特撮の歌に於けるアニキ占有率はとんでもないものがありました。

 

喜寿に至った今なおパワフル且つダイナミックに歌い続けていらっしゃるのことには驚愕、そして尊敬の念を抱きます。

 

ベスト・オブ・ベスト 水木一郎


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アニメ「 グレートマジンガー 」について

「 グレートマジンガー 」は、前作「 マジンガーZ 」の続編として放映されました。

 

両作品の物語設定が同軸世界の出来事なので、馴染みのあるキャラが引き続いて登場することより覚える安心感、そしてなによりグレートマジンガーの登場が「 マジンガーZ 」の最終回だったことが、今の仮面ライダーでは当たり前の顔見世とは別次元の衝撃を与えてくれました。

 

もっともグレートマジンガー自体は、TV放映以前に劇場版「 マジンガーZ対暗黒代将軍 」にて先行お披露目しており、ヒーローの交代は周智の事実ではありました。

 

更に遡ると子供向け雑誌「 TVマガジン 」に於いてグレートマジンガーまがいのフェイスアップイメージを用いて「 正体不明のロボット出現か? 」のアングルニュースを掲載しており、ハナオも見事にひっかかって友人たちと議論を戦わせていました。

 

一大ムーブメントを巻き起こした「 マジンガーZ 」の人気を引き継いでスタートした「 グレートマジンガー 」でしたが、陰に籠ったストーリー展開や魅力に欠ける敵役のせいもあって熱気は尻すぼみになっていったように思われます。

 

それでもグレートマジンガーが出演した劇場版は4本作られ、いずれも「 東映まんがまつり 」のメイン作品として集客に貢献し、関連グッズも相当数売れていました。

 

ハナオが最初に買った超合金もグレートマジンガーでした

 

胸躍る楽曲とアレンジ

「 おれはグレートマジンガー 」のイントロは、アウフタクト1拍に8分音符のティンパニィが2つ、そしていきなり歌。

 

ハナオが知る限り、同時期のアニメソングでこんなにイントロが短い歌は他にありません。

 

アニメソングは同じパターンを繰り返す構成になっている曲は少なく、この歌もその例に漏れずA - B - C - D -E の5パターンで1ユニット。

 

どこがサビなのか判然としませんが、時間経過と共に気持ちを盛り上げていくアニメソング必須の展開。

 

おそらくここがサビだろうと思われる箇所で技の名称を並べた歌詞は、「 デビルマンのうた 」「 マジンガーZ 」から踏襲するダイナミックプロスペシャル!

 

作曲家の渡辺宙明といえば“宙明節”とも呼ばれるマイナー・ペンタトニックスケールの2・6度抜き旋律が有名ですが、「 おれはグレートマジンガー 」は長調の曲なのでそれは見られず。

 

また、「 デビルマンのうた 」「 マジンガーZ 」のように歌が最後に最高音となる彼の特長的なメロディも、「おれはグレートマジンガー」は旋律が下がりながら終わる、おそらく似通った歌にしないための業が施されています。

 

アニソンといえば……ティンパニィ!

60~80年代の多くの楽曲では、国・ジャンルを問わずバックをオーケストラが担当していました。

 

ゆえにストリングス・ブラスによる分厚いアレンジがなされたのですが、特に日本のアニメソングに於いてはティンパニィが活躍する歌が多くありました。

 

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photo by 写真AC

 

分野的にはスポーツ・SF・バトル系などノリの良いもの。

 

曲のイメージを決定づける重要なポジションだったり、他の楽器の後ろでさりげなくカバーしたり使い方は様々ですが、相当数聴くことができます。

 

「 おれはグレートマジンガー 」はティンパニィ抜きではイントロが語れない編曲ですから当然目立ちます。

 

同様にティンパニィが印象的なアニメ・特撮ソングをいくつか列挙してみます。

 

「 マジンガーZ 」( マジンガーZ )

「 勇者ライディーン 」( 勇者ライディーン )

「 たたかえ!キャシャーン 」( 新造人間キャシャーン )

「 GO! GO! トリトン 」( 海のトリトン )

「 はじめ人間ギャートルズ 」( はじめ人間ギャートルズ )

「 空手バカ一代 」( 空手バカ一代 )

「 戦えイナズマン 」( イナズマン )

「 ハカイダーの歌 」( 人造人間キカイダー )

「 忍者マーチ 」( 仮面の忍者赤影 )

「 エイトマン 」( エイトマン )

「 サンダーバード 」( サンダーバード )

「 マグマ大使主題歌 」( マグマ大使 )

「 ウルトラマンのうた 」( ウルトラマン )

「 ウルトラセブンのうた 」( ウルトラセブン )※TV版オープニング

「 ウルトラマンエース 」( ウルトラマンA )

「 ファイヤーマン 」( ファイヤーマン )

「 戦え!仮面ライダーV3 」( 仮面ライダーV3 )

 

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。