今晩9時からフジテレビで「海街diary」が地上波放映されます。
「海街diary」は、吉田秋生先生の漫画原作を、是枝裕和監督作品として2015年に公開されました。
ハナオは、Amazonプライムで観ましてえらく感動し、スペシャルエディションのDVDを購入しました。
ネタバレもありますので作品をご覧になってから記事を読まれることをおすすめしますが、予備知識を仕入れるため、もしくは余韻に浸っての復習の意味で、ハナオが思う作品の見どころをお伝えします。
「海街diary」の3つの見どころ
その1 美人ばかり4姉妹
映画は、彼女たちが離れて暮らしていた父親の葬式に出席するところからスタートします。
結果、家で暮らすようになったのは、いずれか菖蒲か杜若、美人ばかりの4姉妹だけという、ハナオにしてみれば垂涎の夢のようなシチュエーション!……いや、失礼しました、ついエロオヤジの本音が(汗
演じるのは、年齢順に上から綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず。
こんな現実ではありえない美人ばかりの4人の姉妹が、困難や喜びを共有し、互いに助け合いながら家族としての絆が深まっていく様子を捉えていきます。
その2 美しい風景の鎌倉と姉妹が暮らす古民家
元々、漫画原作の舞台が鎌倉なのですが、映画ではその美しい風景を存分に生かし、観客に心地よい癒しを提供してくれています。
鎌倉の街並みも海岸の風景も素晴らしいのですけど、4姉妹が暮らす家がまた良い!
古民家と呼ぶには失礼かもしれませんが、お風呂場にカマドウマが現れたりして、もう昭和!!
ハナオの生家もこんな感じでしたので、この家のシーンではいちいちノスタルジーに浸りまくっていました。
その3 脇を支える俳優たちの確かすぎる演技力
「海街diary」には、なんちゃら忖度のアイドルなんかは出てきません。
大竹しのぶ、樹木希林、風吹ジュン、堤真一など、演技力に秀でた名のある俳優ばかり。
当たり前だけどみんな上手いんだこれが。
唯一、リリーフランキーだけがちょっと「ん?」と思うカットがあるのですけど、それは後述。
とにかく、大根演技の俳優が出てこないので、急に現実に引き戻されず落ち着いて作品をご覧になれることでしょう。
魅力満点「海街diary」の広瀬すず
上につらつら見どころなんか書きましたけど、ハナオがこの作品でもっとも惹かれたのは、広瀬すずと彼女が演じる末の妹「すず」でした。
演技が上手なのは言うまでもなく、もうとにかく可愛いのですよ、これが!
こちらもハナオが選んだ「海街diary」での広瀬すずのお気に入りシーンを3つ挙げます。
その1 姉たちの乗った電車を追いかけるすず
鎌倉に住む姉たち3人は、遠く山形で暮らしていた父の訃報を聞き告別式に参列します。
そこで初めて腹違いの妹=すずに会い、鎌倉で一緒に暮らさないかと問いかけます。
中学生にもかかわらず精一杯気丈に振る舞う彼女がその言葉でやっと自分を解放して「行きます!」と答え、姉たちが乗った電車を駅のホームの端まで手を振りながら追いかけるシーン。
これでハートを射抜かれました。
DVDでこのシーンだけを何度繰り返し観たことか……。
その2 ある日の朝食のシーン
姉たちと鎌倉で暮らすようになったすず。
4人で食卓を囲みながら、長女の幸と次女の佳乃のしょーもないケンカを楽しそうに眺めて朝食を摂るすず、このシーンもハナオのお気に入りです。
すずが、この家と姉たちにやっと馴染み日常となってきた様を、親心のように微笑ましくみつめさせてくれます。
それと、この食事の前にすずが仏壇にご飯と水をお供えして手を合わせるごく短いカットも注目ポイント。
ひょこひょことした歩き方がいかにも中学生!という刷り込みを与えてくれています(広瀬すず本人はもう高校生でした)。
その3 うなるサッカーのテクニック
鎌倉に移ってきたすずは、中学生までなら女の子も入れる地元のサッカーチームの入団テストを受けます。
そのゲームで男子に混じり、一歩も引かないボール捌きを見せるのですが、これが上手い。
もちろん吹き替え無しで広瀬すず本人がボールを蹴っていまして、ドリブルもシュートもたどたどしさを感じられず、思わず唸ってしまいます。
ハナオも小学生サッカー経験者で、チームでは3番目か4番目に上手かったのですけど、高校2年生の課外授業でサッカーをやったときにはすっかり空手足・柔道足になっていまして、皆に迷惑ばかりかけていました。
その4 3つの法事
「海街diary」には法事のシーンが3つ出てきます。
それぞれが物語の重要なキーポイントになっていますが、すずの運命も大きく動かします。
冒頭の父親の葬式のシーンでは、悲しさと孤独に耐えながら自分の感情を殺して役に努めるいじらしさと、それから解放されたときのはじける喜びが愛おしい。
物語中盤の親戚一同が集まる法事では、不倫の末に家を飛び出していった姉たち3人の母親がやってきて、今彼女たちが住む家を売り払うと身勝手を言い始めます。
やっと家に馴染んできたすずも異母姉妹である自分の立場を見直して鬱に入ってしまいます。
年端も行かない身の上で、必死に自分の置かれている位置を見定めようとしている機微な表情はなかなか出せるものではありません。
素晴らしい!
そして終盤には行きつけの食堂の女将さち子の葬式でのシーン。
さち子の恋人だった仙一は、なぜか式のあとですずを呼び止め、もし父親のことを知りたければ姉たちに内緒で自分のところへこっそりおいで、と誘いをかけます。
???よくわからない。
この仙一を演じているのがリリーフランキーで、前述のサッカーの試合の後の打ち上げですずをじっと見つめるその目がなんか危ない!
いや、ハナオが勝手にそう思って観ているだけなのでしょうけどね、なんかその仙一のすずを見る目が獲物を物色している変●者のそれにしか見えないのです。
だからさち子の葬式のあとですずに声をかけた行為もその内容も、彼女に手を出すための布石にしか思えません。
ごめんなさい、せっかくの感動作のレビューなのに、変なこと書いて。
変なことついでにもうひとつ……。
その5 こら、誰かに見られたらどうするの?
ある日の夏のシーン。
昼間明るいうちにお風呂かシャワーを浴びたすずが、和室に置いてある扇風機の前で体に巻いたバスタオルをはずして生まれたままの姿を全開!
向いている先の戸も全開で庭から丸見え。
姉の幸が慌てて𠮟りつけますが、無邪気にも程がある……これってサービスカットのつもりなのかな?では素直に喜んでおくか(笑
「扇風機になりたい」なんて言っているレビュワーもいましたが。
?
「海街diary」は、ストーリー・舞台・演技・広瀬すず(?)と見どころ満載の素晴らしい映画作品です。
ハナオが購入したスペシャルエディションには、撮影日記や未公開シーンや演者同士のサプライズ企画などお得なメニューも盛り込まれており、こちらもおすすめです。
どうぞ繰り返しお楽しみください。
最後までご覧いただきありがとうございました。