日本で最初の新型コロナウイルス陽性患者が確認されてから3ヶ月と1週間、感染者数は1万1000人を超えました。
時間が経つにつれ「 感染ルート不明 」の割合がどんどん高まっています。
しかし、感染ルートが把握できている件を遡って見ていった場合、最初の感染者からどのように罹患するのかが気になりませんか?
最悪の場合、家族や友人・会社の同僚など、いわゆる“3密”な濃厚接触者を巻き込んでクモの巣のように感染が広がっているかもしれません。
実は、我が茨城県にはそれが明確にわかる実例があります。
茨城県の報告に基づいて関係図にしてみました。
茨城県県西部(古河市・境町)連鎖感染関係図
画像が見にくかったり文字が読みづらいときはクリックで拡大できます。
画像にも書いてありますように、黄色い四角内の番号は茨城県発表の感染報告の順番です。
番号の詳細は↓の記事をご参照ください。
感染経路の説明
最初の感染者は栃木在住の女性( 84番 )で、休日の3月20日に東京へ出かけています。
3月20日といえば、前日19日に北海道が緊急事態宣言を解除し、日本国民全体の気が緩んだ3連休の初日でした。
その3週間後、潜伏期間を経たコロナウイルスが暴れだし、感染者数がそれまでの3.5倍に増えています。
84番の女性もその例に漏れず4月10日に感染が発覚、同時に茨城県境町にある彼女の会社の同僚3人( 93番、94番、95番 )からも陽性反応が出てしまいました。
95番の女性は、感染発覚前の4月上旬に友人( 128番 )の自宅で開催されたホームパーティーに出席、参加していた6人のうち5人( 95番、119番、128番、129番、139番 )が感染者となっています。
パーティ会場の128番の父親( 138番 )も親子感染し、更に父親の仕事関係の知人( 146番 )の感染が確認されています。
95番の女性は、両親( 114番、115番 )と姉妹2人( 116番、122番 )、知人( 134番 )へも感染を広げています。
パーティ参加者の119番からは、父親( 130番 )を経由して知人男性( 147番 )へ、147番の家族( 157番 )へと感染今も広がりつつあります。
1人の油断が大規模感染のひきがねになる
いかがでしょうか。
1人の感染者から次から次へとウイルスがうつされ、40日あまりで18人が陽性となり、今も人数を増やしています。
これらの関係をご覧いただければおわかりのように、感染が広がる条件として家族や職場など
・濃厚接触であること
・3密状態であったこと
が挙げられ、専門家の言うとおり避けるべき危険な状態なことがわかります。
“たられば”ではありますけど、もし84番の女性が3連休に東京へ遊びにでかけてさえいなければ……この連鎖感染は0人で収まっていたかもしれません。
「 自分は平気だろう 」
「 自分くらいは良いだろう 」
今この考えを持つこともいかに危険であるか、茨城の例から知り同じ轍を踏まないよう、くれぐれも気を付けてお過ごしください。
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同連鎖関連については今後も状況が変わりましたら、記事を更新いたします。